水を保つゲルで酵素を包み、活性を保った安定化を目指す

双性イオンポリマーのハイドロゲル「Gel Coat™」で酵素などの生体分子を包み、活性を保ちながら安定化・固定化する技術。

株式会社Gel Coat Biomaterials 東京大学発 / 東京都 文京区後楽 / 2024年設立
研究発の技術 双性イオンポリマー ハイドロゲル ナノゲル 生体分子安定化 酵素固定化 バイオマテリアル
実用化の段階
研究実証販売
酵素安定化やバイオフィルム抑制について試験・共同研究の公表があり、2026年1月にライセンス提供を開始した一方、顧客への導入・販売実績は確認できなかった。
2製品
4提携・顧客
8特許
2出資者

しくみ

解こうとしている課題

酵素・タンパク質・核酸などは不安定で、保管や輸送、利用できる環境・期間が制限される。酵素の劣化や再利用の難しさも、バイオ生産のコストと実用化の課題としている。

どう動くか

親水性の双性イオン部位が水を保持し、生体分子の周囲に水和層をつくる。疎水性部位はゲル形成や固定化に使う。会社は、ゲル粒子を混ぜる方法、分子とゲルを複合化する方法、担体に固定する方法を提示している。ナノゲル化やサイズ制御も可能と説明している。

できるようになること

会社は、酵素の安定化と再利用で化学品などのバイオ生産コストを下げ、医薬品や細胞製品の保存性向上につなげることを目指す。環境分野では酵素利用や資源リサイクル、医療分野では長期保存や新しい医療技術への応用を掲げている。

技術の出自:東京大学大学院工学系研究科・バイオエンジニアリング専攻の双性イオンポリマー、バイオマテリアル、バイオインターフェース研究。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 酵素を用いた化学品・バイオ製品の生産
  • 酵素の固定化・回収・再利用、連続生産フロー合成
  • 抗体・ワクチン・糖鎖などの診断薬・検査薬の製造
  • バイオ医薬品、ワクチン、酵素製剤、細胞製品の保存安定化
  • バイオセンサー、細胞培養材料、体内モニタリング用デバイス
  • 水処理・海洋・水産環境での微生物付着防止

優位性の主張

会社の主張
双性イオン部位が保持する水で生体分子を保護し、活性を損なわずに安定化・固定化できると主張している。 出典
会社の主張
会社発表では、ゲル粒子のサイズを5〜20 nmの範囲で制御でき、動物由来成分を含まないとしている。 出典
会社の主張
会社は、Gel Coat™で酵素を安定化して繰り返し利用でき、バイオ触媒反応の生産性向上や製造コスト低減につながるとしている。公開ページには条件を伴う酵素活性・細胞活性の評価例も掲載している。 出典
会社の主張
会社発表では、マウス体内に埋植した酵素デバイスが安定して発電を維持したとしている。発表された性能は同社によるもので、製品の承認や販売実績を示すものではない。 出典

製品・サービス

販売中
Gel Coat™

双性イオンハイドロゲルで酵素などの生体分子を安定化・固定化する技術プラットフォーム。会社は独占ライセンスを提供している。 出典

製薬・化学・バイオものづくり企業、研究機関
研究段階
バイオフィルム付着防止コーティング

Gel Coat™を応用し、表面を親水化して細菌・真菌の付着やバイオフィルム形成を抑える技術。 出典

水処理設備、海洋設備、水産分野など

これまでの歩み 新しい順

2026-06
海外出展
米国:サンディエゴで開催されたBIO International Convention 2026のジャパン・パビリオンに出展し、技術を紹介。 出典
2026-05
共同開発
公益財団法人微生物化学研究会 微生物化学研究所:東京大学とともに、バイオフィルム形成を抑えるコーティング技術を共同研究。 出典
2026-04
資金調達
シリーズA。2億円。早稲田大学ベンチャーズ株式会社、綜研化学株式会社 出典
2025-06
海外出展
米国:JETRO主催ジャパン・パビリオンを通じてBIO International Convention 2025に出展。 出典
2025-04
採択
早稲田大学ベンチャーズ運営ファンド、綜研化学株式会社「シリーズA第三者割当増資」 出典
2025-04
資本提携
早稲田大学ベンチャーズ株式会社:運営ファンドがシリーズAの第三者割当増資を引き受けた。 出典
2024-02
資金調達
創業投資(約2億円)。2億円。早稲田大学ベンチャーズ株式会社 出典

提携先・顧客

共同開発
国立大学法人東京大学 大学のハイドロゲル技術を基盤に事業化。バイオフィルム付着防止技術などを共同研究。 出典
共同開発
公益財団法人微生物化学研究会 微生物化学研究所 東京大学とともに、バイオフィルム形成を抑えるコーティング技術を共同研究。 出典
資本提携
早稲田大学ベンチャーズ株式会社 運営ファンドがシリーズAの第三者割当増資を引き受けた。 出典
資本提携
綜研化学株式会社 シリーズAの第三者割当増資を引き受けた。 出典

特許

8 件 出典
Google Patentsおよび会社技術ページで社名・英語名と関連大学の公報を検索。会社または東京大学に関係する確認済み公報8件を記載。確認範囲に基づく件数であり全保有・出願件数を保証しない。
主な分野双性イオンポリマーハイドロゲル、生体分子・細胞の低温保存、医療材料の表面修飾、バイオ電池・電気化学デバイス、多孔体電極
海外出願True
WO2026089057A1 — 低温保存安定剤、低温安定化ハイドロゲル、生体分子低温保存組成物及び細胞低温保存組成物 株式会社Gel Coat Biomaterials、国立大学法人東京大学 / 公開、審査中 出典
WO2026100250A1 — 電気化学デバイス及びその製造方法 株式会社Gel Coat Biomaterials、国立大学法人東京大学 / 公開、審査中 出典
WO2026105667A1 — 生体電気化学デバイス用電極、その製造方法及び生体電気化学デバイス 株式会社Gel Coat Biomaterials / 公開、審査中 出典
WO2026048614A1 — カーボン多孔体電極及びその製造方法 株式会社Gel Coat Biomaterials / 公開、審査状況未確認 出典
残りの4件を表示
WO2026048615A1 — 金属多孔体電極 株式会社Gel Coat Biomaterials / 公開、審査状況未確認 出典
WO2026014486A1 — バイオ電池、電子デバイス及び体内留置のためのステント 株式会社Gel Coat Biomaterials / 公開、審査状況未確認 出典
特許第7359998号 — 双性イオン基含有ポリマーハイドロゲル 国立大学法人東京大学 / 登録 出典
特許第6407513号 — 医療材料の表面修飾用ポリマー 国立大学法人東京大学 / 登録 出典

会社の規模

資本金2.01億円 出典
大学との関係教職員等ベンチャー
公式サイトgelcoatbio.com

大学との関係

共同研究
東京大学 会社概要に東京大学大学院工学系研究科の研究室との共同研究を記載。 出典
ライセンス
東京大学 東京大学の研究成果を基盤とするGel Coat™技術について独占ライセンス提供を開始したと公表。 出典
大学との関係
東京大学 同社は大学研究成果を基盤に設立した東京大学発スタートアップとして紹介されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた2社)

事業会社(CVCを含む) 1大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-04
このページの出典:23件
法人番号:3010001241564
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