がん細胞の二つの防御を阻み、鉄依存性の細胞死を狙う薬を開発

がん細胞の抗酸化防御を崩し、鉄依存性細胞死フェロトーシスを誘導する経口低分子抗がん剤の創薬技術。

株式会社FerroptoCure 慶應義塾大学・藤田医科大学・東京科学大学・産業技術総合研究所発 / 東京都 千代田区 / 2022年設立
研究発の技術 フェロトーシス 創薬 抗がん剤 低分子化合物 酸化ストレス xCT
実用化の段階
研究実証販売
FC-001は第Ia/Ib相臨床試験の登録があり、FC-004も会社発表では海外臨床試験に向けた開発段階で、販売・承認は確認できません。
2製品
6提携・顧客
2特許
6出資者

しくみ

解こうとしている課題

既存治療に抵抗性を示すがんでは治療選択肢が限られ、がん細胞が持つフェロトーシス回避機構が治療抵抗性に関わります。

どう動くか

がん細胞はxCTを介してシスチンを取り込み、グルタチオンを作って酸化ダメージを抑えます。またALDHが脂質酸化で生じる有害物質を解毒します。同社はこの2つの防御を同時に阻害し、脂質過酸化を蓄積させてフェロトーシスを誘導する戦略を開発しています。

できるようになること

同社とJSTは、従来治療が効きにくいがんに対する新たな治療戦略として期待しています。臨床で有効性・安全性が確認されれば、難治性がんの治療選択肢を増やす可能性があります。

技術の出自:慶應義塾大学医学部のがん細胞・酸化ストレス研究。JST CREST「人工癌幹細胞を用いた分化制御異常解析と癌創薬研究」、JST SCORE大学推進型「酸化ストレスを利用した新規抗がん剤の開発」。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • トリプルネガティブ乳がん
  • 既存治療不応の進行・再発固形がん
  • 治療抵抗性がん

優位性の主張

会社の主張
xCTとALDHを同時に阻害するフェロトーシス合成致死を用いた、経口投与可能なFirst-in-class低分子化合物を開発していると説明。 出典
会社の主張
同社は、自社薬がフェロトーシス抑制を標的とする他社薬より効果が高く、臨床試験にも先行して到達していると主張している(比較条件の公表なし)。 出典

製品・サービス

研究段階
FC-001

スルファサラジンとオキシフェドリンを用いるフェロトーシス誘導性抗がん剤候補。進行・再発固形がんを対象とした第Ia/Ib相試験が登録されています。 出典

将来的な患者・医療機関。現時点で販売前の開発品。
研究段階
FC-004

フェロトーシス制御を標的とする抗がん剤候補。会社は海外臨床試験に向けて開発を進めると発表しています。 出典

将来的な患者・医療機関。現時点で販売前の開発品。

これまでの歩み 新しい順

2026-03
受賞
東京ベンチャー企業選手権大会「東京ベンチャー企業選手権大会2025 ヒヨコーン部門 東京都知事賞」 出典
2026
海外拠点
オーストラリア:公式会社概要に豪州子会社 FerroptoCure Australia Pty Ltd を記載。沿革では2026年に設立。 出典
2025-09
資金調達
シリーズA。4.6億円。ANRI株式会社、東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社、Diamond Medino Capital株式会社、株式会社ビジョンインキュベイト、国立研究開発法人科学技術振興機構 出典
2025-09
資金調達
SUCCESS追加出資(シリーズA関連)。金額は非公表。国立研究開発法人科学技術振興機構 出典
2025-09
助成
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「創薬ベンチャーエコシステム強化事業(2025年度採択)」 出典
2025-09
資本提携
ANRI株式会社:2025年シリーズAの第三者割当増資に参加。 出典
2025-05
助成
AMED創薬ベンチャーエコシステム強化事業(第8回) 出典
2024-01
共同開発
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院:FC-001の医師主導第Ia/Ib相臨床試験を実施。 出典
残りの4件を表示
2024-01
規制・認証
FC-001(オキシフェドリン・スルファサラジン)医師主導第Ia/Ib相臨床試験。jRCT登録番号 jRCT2031230531。(臨床試験登録あり。医薬品としての製造販売承認は確認できず。) 出典
2023-06
資金調達
シード。金額は非公表。東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社、Diamond Medino Capital株式会社、株式会社みらい創造インベストメンツ、ANRI株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構 出典
2023-05
採択
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「SUCCESS(出資型新事業創出支援プログラム)出資」 出典
2023-05
資本提携
国立研究開発法人科学技術振興機構:SUCCESSプログラムを通じて同社への出資を実行。 出典

提携先・顧客

共同開発
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院 FC-001の医師主導第Ia/Ib相臨床試験を実施。 出典
資本提携
国立研究開発法人科学技術振興機構 SUCCESSプログラムを通じて同社への出資を実行。 出典
資本提携
ANRI株式会社 2025年シリーズAの第三者割当増資に参加。 出典
資本提携
東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社 2025年シリーズAの第三者割当増資に参加。 出典
資本提携
ダイヤモンドメディノキャピタル株式会社 2025年シリーズAの第三者割当増資に参加。 出典
資本提携
株式会社ビジョンインキュベイト 2025年シリーズAの第三者割当増資に参加。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsで社名・英語名および技術内容を検索し、慶應義塾大学名義の該当公報を確認。2件は確認した特許ファミリー/公開案件数であり、網羅的な全知財件数ではありません。公的法人情報では同社名義の特許掲載は0件。
主な分野抗腫瘍剤・併用薬、xCT・グルタチオン系阻害、ALDH阻害、がん細胞の治療抵抗性
海外出願True
抗腫瘍剤及び配合剤(JP7683931B2、WO2020230701A1、US20220347125A1、EP3973991A1、CN114126652A) 慶應義塾大学 / 日本登録(JP7683931B2、2025-05-27)。各国・地域の法的状態は公報ごとに要確認。 出典
抗腫瘍剤及び配合剤(JP2025114717A) 慶應義塾大学 / 公開・審査状況は公報で要確認(Google Patents掲載情報ではPending)。 出典

会社の規模

資本金1,000万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトferroptocure.com

大学との関係

大学との関係
慶應義塾大学 同大学での研究成果を基に2022年に設立されたとJSTが公表。慶應義塾大学医学部発ベンチャー協議会の年次報告にも掲載。 出典
大学との関係
藤田医科大学 会社公式チームページで、共同創業者が同大学の腫瘍医学研究センター長・教授として紹介されている。大学とのライセンスや共同研究の有無は確認できず。 出典
大学との関係
東京科学大学(旧東京工業大学) 2025年3月時点の大学発ベンチャー一覧に株式会社FerroptoCureが掲載。

出資者(公開情報で確認できた6社)

独立系VC 3大学系(大学VC・大学) 2公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:16件
法人番号:3010001227035
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