蛍光の変化で細胞ごとの薬への反応を見える化する

FRET蛍光バイオセンサー「光診断薬」で、生きた細胞内のキナーゼ活性と分子標的薬への反応を1細胞単位で可視化する技術。

HILO株式会社 北海道大学発 / 北海道 札幌市北区 / 2021年設立
研究発の技術 蛍光バイオイメージング FRET バイオセンサー キナーゼ活性測定 単一細胞解析 薬剤感受性試験
実用化の段階
研究実証販売
会社は受託解析を料金付きで案内し、指定代理店経由の利用も公表している一方、CML臨床検査の薬事承認取得に向けた性能評価は継続中。
3製品
5提携・顧客
3特許
5出資者

しくみ

解こうとしている課題

分子標的薬の効果は患者ごとに異なり、治療を始めるまで奏功する薬が分かりにくい。既存の検査では検体量や感度、細胞を壊す必要がある点が課題とされる。

どう動くか

キナーゼの基質となるタンパク質CrkLに蛍光タンパク質を組み合わせたセンサーを細胞に導入し、薬剤を加えた後の蛍光変化をFRETで測る。CML向けのPicklesでは、BCR-ABLが抑えられると青、活性が残ると黄色に見える。細胞を壊さず個々の細胞を測れるため、細胞集団内の薬剤反応の違いを保ったまま評価できる。

できるようになること

治療開始前の薬剤感受性判定が臨床で使われれば、患者ごとの薬剤選択を助け、効果の乏しい治療や副作用による負担を減らすことが期待される。創薬では薬剤耐性細胞の解析や候補薬評価への活用を目指す。

技術の出自:北海道大学大学院医学研究院・細胞生理学分野。JST A-STEP FS「BCR-ABLチロシンキナーゼ薬剤感受性試験の実用化」、JST SCORE「蛍光バイオイメージング技術を用いた薬効評価法の事業化検証」の研究成果を活用。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 慢性骨髄性白血病(CML)のTKI薬剤感受性判定
  • EGFR変異陽性非小細胞肺がん等の分子標的薬の薬効判定開発
  • 薬剤耐性細胞の単離・キャラクタライゼーション
  • 創薬候補の評価・創薬支援
  • キナーゼ活性の生細胞解析

優位性の主張

会社の主張
会社は、生きた細胞を単一細胞レベルで観察し、細胞集団の不均一性を保ったままキナーゼ活性を測れる点を特徴としている。 出典
会社の主張
会社は、光診断薬の構造の一部を入れ替えることで、異なる標的分子やがん向けにセンサーを展開できるとしている。 出典
大学の発表
北海道大学の研究紹介は、患者由来CML細胞の薬剤反応を治療前に単一細胞レベルで解析できると説明している。 出典
第三者の評価
NEDOの採択情報は、治療開始前に1細胞レベルで分子標的薬の効果を判定できる技術として紹介している。 出典

製品・サービス

販売中
光診断薬Picklesによる薬剤感受性試験・受託解析

検体の処理から撮像・解析までを行い、BCR-ABL活性と分子標的薬への反応を評価する受託サービス。 出典

製薬企業、研究機関、医療機関等
試験導入
CML向け治療前薬効判定サービス

患者由来CML細胞を用いて、治療に使うTKIへの反応を治療開始前に評価する臨床検査。薬事承認取得を目指して性能評価を進めている。 出典

医療機関、CML患者と担当医師
販売中
新規光診断薬・バイオセンサーの受託開発

研究用途に応じたキナーゼ活性測定や新規バイオセンサーの設計・開発を受託する。 出典

製薬企業、研究機関

これまでの歩み 新しい順

2026-06
海外出展
スウェーデン:EHA2026 Congress(ストックホルム)でポスター発表を実施したと公式ニュースに掲載されている。 出典
2025-09
海外プログラム
英国:厚生労働省のMEDISO海外展開支援プログラムのUK Program参加企業に掲載されている。 出典
2025-08
助成
NEDO DTSU STSフェーズ。2億円。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 出典
2025-04
助成
NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業(STSフェーズ)「光診断薬の基盤技術革新と臨床展開促進のための技術開発」」 出典
2024-11
資金調達
金額は非公表。グリーンコア株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構(SUCCESS) 出典
2024-07
規制・認証
衛生検査所登録(札保医薬登録(医)第1号)(登録済み) 出典
2024-02
資本提携
科学技術振興機構(JST):SUCCESSプログラムを通じてHILOへの出資を実行。 出典
2023-10
認定
経済産業省北海道経済産業局・札幌市・さっぽろ産業振興財団「J-Startup HOKKAIDO選定」 出典
残りの7件を表示
2023-02
資金調達
1,000万円。株式会社北洋銀行(北洋SDGs推進2号ファンド)、株式会社北海道二十一世紀総合研究所(北洋SDGs推進2号ファンド運営管理者) 出典
2023-01
助成
AMED「橋渡し研究プログラム PreF」 出典
2022-10
資金調達
シード。金額は非公表。株式会社DGインキュベーション(札幌イノベーションファンド投資事業有限責任組合) 出典
2022-10
助成
NEDO STS。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 出典
2022-10
資本提携
株式会社DGインキュベーション:NEDO STS採択時に資金調達を実施した出資者。 出典
2021-03
受賞
NEDO「NEDO TCP 2020 最優秀賞」
2019-01
助成
JST「社会還元加速プログラム(SCORE)支援」 出典

提携先・顧客

販売提携
イムノサイエンス株式会社 光診断薬技術による受託解析サービスの指定代理店。 出典
販売提携
アズワン株式会社 光診断薬技術による受託解析サービスの指定代理店。 出典
販売提携
株式会社池田理化 光診断薬技術による受託解析サービスの指定代理店。 出典
資本提携
株式会社DGインキュベーション NEDO STS採択時に資金調達を実施した出資者。 出典
資本提携
科学技術振興機構(JST) SUCCESSプログラムを通じてHILOへの出資を実行。 出典

特許

3 件 出典
公式発表・北海道大学研究シーズ・Google Patentsを使い、光診断薬と関連する特許ファミリーを確認した範囲で3件。旧大学特許2件とHILO出願1ファミリー。網羅性は保証しない。
主な分野BCR-ABLチロシンキナーゼ活性測定試薬、FRET用ポリペプチド、チロシンキナーゼ活性測定試薬・用途
海外出願True
特許第5665262号「BCR-ABLチロシンキナーゼ活性測定用試薬」 国立大学法人北海道大学(会社発表ではHILOへ譲渡済み) / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
特許第6473080号「フェルスター共鳴エネルギー移動用ポリペプチド」 国立大学法人北海道大学(会社発表ではHILOへ譲渡済み) / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
特願2022-144870/PCT/JP2023/033214「チロシンキナーゼ活性測定のための試薬及びその利用」 HILO株式会社 / WO公開。Google PatentsではWO出願はCeased表示。対応するJP・US・EP出願記録あり 出典

会社の規模

従業員5名(2024-04時点) 出典
資本金9,750万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー

大学との関係

大学の認定
北海道大学 北海道大学の「北大発認定スタートアップ企業」リストに掲載されている。 出典
大学の施設
北海道大学 北大ビジネス・スプリングに入居している。施設は北海道大学などとの連携のもと中小機構が運営している。 出典

出資者(公開情報で確認できた5社)

事業会社(CVCを含む) 2銀行・金融機関系 2公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:18件
法人番号:2430001084757
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