ゲル状の電解質を使い、半固体リチウムイオン電池を開発

山形大学の技術を基に、電解液をゲル状にした半固体リチウムイオン電池を開発。電池の試作・評価や、産業用途・車載向けの量産化にも取り組む。

株式会社BIH 山形県 米沢市
研究発の技術 リチウムイオン電池 半固体電池 ゲル電解質 電池試作 電池性能評価 蓄電池セパレータ
実用化の段階
研究実証販売
会社は法人向け試作・性能評価を受託し、ウェアラブル・ドローン向け液体リチウムイオン電池量産品を提供可能と公表している。半固体電池は量産試作・顧客評価段階で、車載製品化は計画段階。
5製品
5提携・顧客
1特許
1出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来のリチウムイオン電池で課題となる電解液の液漏れや発火リスクに対応し、産業機器や車載用途が求める安全性、保存性、過放電特性などの向上を目指す。

どう動くか

従来のリチウムイオン電池では液体の電解液を使うのに対し、半固体電池ではゲル状の電解質を使う。BIHはこの技術を使った電池の試作と評価を受託し、モバイル機器やドローン向けの量産試作品、ハイブリッド車向け製品の開発を進めている。会社と大学は、安全性や保存・過放電特性の向上を挙げている。性能に関するこれらの記述は発表者の主張であり、比較条件の詳細は出典を参照。

できるようになること

会社・大学は、電池の安全性向上や、ウェアラブル、ドローン、ハイブリッド車などへの用途拡大を目指している。Go-Tech事業では産業用途向けの電池性能と量産技術の開発が採択された。

技術の出自:山形大学工学部・次世代電池研究室の研究成果。JAXAとの研究では、作動温度域の広い宇宙探査機向け半固体電池も開発。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • ウェアラブル機器(ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ)
  • モバイルバッテリー
  • ドローン
  • ハイブリッド車
  • 宇宙探査機向け電源
  • 米沢織を用いた補助電源付きスマートフォンケース

優位性の主張

大学の発表
ゲル状電解質により液漏れや発火が起きにくく、安全性を高めると説明している。大学発表は従来の液体電解液との比較を示すが、試験条件の詳細は発表資料を参照。 出典
会社の主張
半固体電池は従来の液体リチウムイオン電池に比べ、充放電サイクル数の増加や自己放電の抑制などを実現すると会社が説明している。比較条件や性能値は公表ページに記載なし。 出典
会社の主張
2025年にハイブリッド車向け半固体電池の量産化技術を確立したと会社が発表。2026年度中の車載用製品化を計画している。 出典

製品・サービス

販売中
電池試作開発・性能評価受託

山形大学との共同研究で蓄積した材料・製造ノウハウを使い、電池の試作開発と性能評価を受託。 出典

電池・モバイルバッテリー・ドローン・ウェアラブル製品などのメーカー
販売中
液体リチウムイオン電池量産開発品

ウェアラブルやドローン向けに単セルや2Sパックを提供。用途に応じたサイズ・容量のカスタマイズにも対応。 出典

ウェアラブル・ドローンなどの法人メーカー
試験導入
半固体電池

ゲル状電解質を使う電池。モバイルバッテリー、ドローン、ウェアラブル向けに量産を見据えた試作品を開発。 出典

モバイルバッテリー・ドローン・ウェアラブル製品メーカー
試験導入
ハイブリッド車向け半固体電池

車載用半固体電池の量産化技術を確立したと発表。会社は2026年度中の製品化を計画。 出典

自動車メーカー・車載電池メーカー
実証
半固体電池内蔵スマートフォンケース

米沢織と組み合わせ、補助電源を内蔵する商品を試作。販売開始を示す情報は確認できず。 出典

スマートフォン利用者、米沢織関連事業者

これまでの歩み 新しい順

2026-07
助成
令和8年度 Go-Tech事業。経済産業省 出典
2026-01
認定
東北経済産業局等「J-Startup TOHOKU 第4次選定」 出典
2025-11
海外提携
中国:北京星川新能源電池科技と共同で、ハイブリッド車向け半固体電池の量産化技術を確立。2026年度中の車載用製品化を計画。 出典
2025-11
海外顧客
欧米のメーカーに半固体電池のサンプルを提供していると発表。個別の国・企業名は記載なし。 出典
2025-11
共同開発
北京星川新能源電池科技:BIHとハイブリッド車向け半固体電池の量産化技術を確立したと会社が発表。 出典
2025-09
資金調達
プレシリーズA。1億円。東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(THVP-2号投資事業有限責任組合) 出典
2024-04
助成
令和6年度 Go-Tech事業。2,954万円。経済産業省、国立大学法人山形大学 出典
2023-08
助成
令和5年度 Go-Tech事業。3,013万円。経済産業省 出典(Gビズインフォ)
残りの4件を表示
2023-06
助成
経済産業省・中小企業庁「令和5年度 成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)採択」 出典
2023-06
共同開発
国立研究開発法人産業技術総合研究所:Go-Tech事業の半固体電池量産技術開発で連携機関として記載。 出典
2021-12
共同開発
株式会社大阪ソーダ:山形大学とBIHと半固体電池を共同開発。ゲル状電解質の材料技術を提供。 出典
2021-07
助成
中小企業等事業再構築促進補助金。経済産業省 出典

提携先・顧客

共同開発
国立大学法人山形大学 次世代電池研究室の研究成果を基に共同研究・電池開発。 出典
共同開発
株式会社大阪ソーダ 山形大学とBIHと半固体電池を共同開発。ゲル状電解質の材料技術を提供。 出典
共同開発
北京星川新能源電池科技 BIHとハイブリッド車向け半固体電池の量産化技術を確立したと会社が発表。 出典
共同開発
国立研究開発法人産業技術総合研究所 Go-Tech事業の半固体電池量産技術開発で連携機関として記載。 出典
共同開発
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 山形大学とBIHが宇宙探査機向け半固体電池の研究開発を実施。 出典

特許

1 件 出典
Google Patentsおよび特許情報検索で、BIHを出願人に含む公開登録案件を確認できた範囲の件数。基本技術に関係する他社・大学単独名義の特許を含まない。
主な分野蓄電池セパレータ、半固体電池、短絡防止
特許第7802321号「蓄電池用セパレータ、蓄電池用セパレータの製造方法、蓄電池、及び組成物」 株式会社BIH / 登録(Google Patents掲載の法的状態はActive) 出典

会社の規模

従業員20名 出典
資本金6,000万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトbih.co.jp

大学との関係

大学の施設
山形大学 会社概要に開発拠点として山形大学工学部インキュベーション施設を記載。 出典
共同研究
山形大学 山形大学との共同研究で蓄積した電池材料の知見を用いて、電池の試作開発・性能評価を実施。大学の発表では、山形大学・大阪ソーダ・BIHの共同開発による半固体電池の実用化を公表。 出典

出資者(公開情報で確認できた1社)

大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:13件
法人番号:2390001015849
内容の誤りを知らせる