線維化反応を抑える候補化合物から、治療薬の開発を目指す
低分子化合物などの創薬シーズを開発。中心候補HPH-15は線維化を抑える薬として研究され、糖尿病や脂肪関連疾患への応用も検討されている。
サイエンスファーム株式会社 熊本県 熊本市中央区 / 2018年設立
研究発の技術 創薬 低分子化合物 抗線維化 TGF-β/Smadシグナル AMPK活性化 HIV-1 Gag
実用化の段階
研究実証販売
会社はHPH-15が非臨床試験終了・第Ⅰ相試験準備段階と説明し、他の候補も研究・開発中としている。製品の販売実績は確認できない。
6製品
5提携・顧客
5特許
0出資者
しくみ
解こうとしている課題
線維化を伴う難病や糖尿病など、既存の治療では対応が十分でない課題を対象に、治療薬候補の開発を目指す。HIVでは、既存薬で抑えきれない潜伏感染細胞の除去を目指す。
どう動くか
HPH-15は、TGF-βの刺激で起こるSmadのリン酸化とコラーゲン産生を抑える候補化合物。熊本大学の発表では、細胞実験や肥満モデルマウスでAMPK活性化を介した血糖降下作用、脂肪蓄積と線維化の抑制も報告された。HIV向けL-HIPPOは、ウイルスのGagタンパク質と細胞膜の結合を妨げ、感染細胞を死滅させる構想。
できるようになること
HPH-15が薬として実用化されれば、線維化に加え、血糖や脂肪蓄積にも作用する治療選択肢となる可能性がある。HIV向け候補は潜伏感染細胞の除去を、加齢臭向け化合物は2-ノネナールを消去する消臭原料への応用を目指す。いずれも研究・開発段階の目標である。
技術の出自:熊本大学大学院生命科学研究部(薬学系)のサイエンスファーム生体機能化学共同研究講座。創薬・薬学分野。HIV研究には熊本大学とトルコのKoç大学等の共同研究がある。 出典1 出典2 出典3 出典4
使われる場面
- 全身性強皮症
- 線維症
- 2型糖尿病と糖尿病合併症
- 脂肪性肝疾患・肥満・脂質代謝関連疾患
- HIV感染症
- 脳虚血・脳保護
- 加齢臭向けデオドラント原料
- ライフサイエンス研究用試薬
優位性の主張
会社の主張
会社は、HPH-15が強皮症モデルマウスで皮膚の肥厚を改善し、非臨床試験終了後、第Ⅰ相試験の準備段階にあると説明している。 出典
大学の発表
熊本大学の研究発表では、高脂肪食肥満モデルマウスで、HPH-15はメトホルミンと比べ肝臓・脂肪組織の脂肪蓄積と線維化を強く抑制したと報告された。動物実験の結果であり、臨床効果を示すものではない。 出典
大学の発表
熊本大学薬学系の研究紹介は、L-HIPPOがHIV Gagと細胞膜の結合を阻害し、感染細胞にアポトーシスを誘導する「Lock-in and Apoptosis」構想を紹介している。 出典
会社の主張
会社は開発中のSF化合物が、加齢臭原因物質2-ノネナールを消去する新しい仕組みの消臭原料になることを目指すと説明している。 出典
製品・サービス
これまでの歩み 新しい順
提携先・顧客
共同開発
国立大学法人熊本大学 共同研究講座を設置し、HPH-15等の創薬研究を実施。 出典
共同開発
国立大学法人福井大学 会社サイトが強皮症モデル研究の共同研究先として記載。 出典
共同開発
国立大学法人熊本大学 HIV-1 Gag標的薬のスクリーニング研究に共同研究講座の研究者が参画。 出典
共同開発
Koç University HIV関連研究で熊本大学との共同研究先として大学研究紹介に記載。 出典
特許
5 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォの当該法人ページで確認した2013〜2022年の特許情報掲載件数。個別公報の全数・ファミリー数を示すとは限らず、今回確認できた関連ファミリーを下記IPに記載。
主な分野線維症・抗線維化薬、生活習慣病・糖尿病治療薬
共同出願人リンク・ジェノミクス株式会社、国立大学法人熊本大学
海外出願True
WO2020158890A1/JP7406192B2「線維症治療薬」 サイエンスファーム株式会社、リンク・ジェノミクス株式会社 / 日本特許登録(JP7406192B2、2023-12-27)。米国特許US12138251B2も登録済み(2024-11-12)。 出典
JP2023142282A「線維症を引き起こす疾患を治療するための医薬組成物」 サイエンスファーム株式会社、国立大学法人熊本大学 / 出願公開・審査中(Google Patents掲載情報ではPending)。 出典
WO2023176879A1「生活習慣病の予防又は治療に使用するための医薬組成物」 サイエンスファーム株式会社、国立大学法人熊本大学 / WO公開。WO出願はCeased表示。日本・米国・中国の対応出願はGoogle PatentsでPending表示。 出典