医師の手の動きを伝え、顕微鏡下の微細手術を支援するロボットを開発

顕微鏡下の微細手術で、医師の手の動きをロボットマニピュレータに伝え、手ぶれを抑えながら精密な操作を支援する手術支援システム。

F.MED株式会社 九州大学発 / 福岡県 福岡市 / 2021年設立
研究発の技術 医療機器 手術支援ロボット マイクロサージャリー マスター・スレーブ制御 精密マニピュレータ 平行リンク機構
実用化の段階
研究実証販売
九州大学等と実証を行ったとの第三者紹介があり、遠隔操作の実証も公表されている一方、NEDO事業は承認申請可能な実用機の開発段階としている。販売開始・承認取得は確認できない。
2製品
9提携・顧客
3特許
10出資者

しくみ

解こうとしている課題

微細な血管・神経などを扱う手術は高い熟練を要し、実施できる医師が限られる。長時間の精密操作や手ぶれも医師の負担となる。

どう動くか

医師が操作側の入力装置を動かすと、ロボット側のマニピュレータが対応する手術操作を行うマスター・スレーブ方式。九州大学の研究紹介では、微細な動作と直感的な操作の両立を目指す。公開特許には、複数の直動アクチュエータを使う平行リンク機構や、液圧で先端器具を動かす構成が記載されている。会社・大学が公表する手ぶれ制御や操作縮小の詳細な性能値は確認できなかった。

できるようになること

NEDOは、安全な手術を支援する実用機と操作訓練装置の開発を事業目標としている。九州大学病院は遠隔操作実証を通じ、地域による医療格差の解消につながる医療提供体制を目指すとしている。

技術の出自:九州大学 先端医療オープンイノベーションセンターの研究プロジェクト。九州大学大学院工学研究院のAdvanced Medical Devices Lab.でもマイクロサージェリ用ロボットの研究を紹介。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 血管・神経・リンパ管などの顕微鏡下手術
  • 乳房・頭頸部の再建手術
  • リンパ浮腫の治療
  • 切断指の再接着
  • 遠隔地からの手術ロボット操作・遠隔指導の実証

優位性の主張

会社の主張
ロボットマニピュレータが医師の操作を縮小し、手ぶれを制御して再現することで、難易度の高い手術をより多くの医師が実施できるようにすることを目指す。 出典
会社の主張
NEDO事業で、実臨床で安全に使用でき、医療機器の承認申請ができる水準の第一世代製品と操作訓練装置の完成を目指す。 出典
大学の発表
顕微鏡下の微細操作をロボット技術で実現し、直感的な操作方法も研究している。 出典
第三者の評価
九州大学や日本形成外科学会の専門家とロボットシステムを実証してきた。第三者の顧客事例としての紹介。 出典

製品・サービス

試験導入
マイクロサージャリー支援ロボット

医師の操作をロボットマニピュレータに伝え、顕微鏡下の微細手術を支援するシステム。 出典

マイクロサージャリーを行う病院・医療機関、形成外科などの医療従事者
研究段階
マイクロサージャリー支援ロボット操作訓練装置

ロボットを安全かつ適正に操作するための訓練装置。開発事業の対象として公表。 出典

医療機関、マイクロサージャリーを行う医師

これまでの歩み 新しい順

2026-09
実証
九州大学病院:手術支援ロボットの研究・実証に関与。2026年発表の遠隔操作実証では機器の操作・検証に参加。 出典
2025-06
共同開発
スター精密株式会社:開発中ロボットの量産技術確立に向け、知見提供や協力を行う覚書を締結。 出典
2025-03
受賞
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)「令和6年度 起業家万博 NICT理事長賞」 出典
2025-02
海外出展
アラブ首長国連邦:2025年2月にドバイで開催されたMedTech World Dubaiに参加し、ピッチを行い、MedTech Startup of the Yearを受賞した。 出典
2024-09
助成
DTSU/STS。2.15億円 出典
2024-08
助成
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「ディープテック・スタートアップ支援事業(STS)「マイクロサージャリー支援ロボット実用機と操作訓練装置の開発」」 出典
2024-07
資金調達
シリーズA。4.3億円。株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、大分ベンチャーキャピタル株式会社、Diamond Medino Capital株式会社、スター精密株式会社、JMTCキャピタル合同会社、肥銀キャピタル株式会社 出典
2022-12
資金調達
シード。1.8億円。株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、GxPartners有限責任事業組合、株式会社アステム、大分ベンチャーキャピタル株式会社、株式会社みらい創造機構 出典
残りの5件を表示
2022-10
資金調達
シード。金額は非公表。大分ベンチャーキャピタル株式会社 出典
2022-10
共同開発
国立大学法人九州大学:先端医療オープンイノベーションセンターとロボット開発の共同研究契約を締結。 出典
2022-09
助成
2022-06
助成
2022-04
資金調達
シード。金額は非公表。株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ 出典

提携先・顧客

共同開発
国立大学法人九州大学 先端医療オープンイノベーションセンターとロボット開発の共同研究契約を締結。 出典
実証
九州大学病院 手術支援ロボットの研究・実証に関与。2026年発表の遠隔操作実証では機器の操作・検証に参加。 出典
提携
日本形成外科学会 専門家が九州大学とともにロボットシステムの実証に協力したと第三者事例で紹介。 出典
共同開発
スター精密株式会社 開発中ロボットの量産技術確立に向け、知見提供や協力を行う覚書を締結。 出典
実証
一般社団法人日本外科学会 九州大学病院などと遠隔手術ロボット操作・遠隔指導の実証に参加。 出典
実証
NTTドコモビジネス株式会社 IOWN APNを使う遠隔操作実証で通信サービスを提供予定。 出典
残りの3件を表示
実証
NTTイノベーティブデバイス株式会社 遠隔操作実証に映像伝送装置などを提供予定。 出典
実証
株式会社セラン 九州大学病院などと遠隔手術ロボット操作・遠隔指導の実証に参加。 出典
顧客
ダッソー・システムズ株式会社 製品開発ライフサイクル管理に3DEXPERIENCEを利用。 出典

特許

3 件 出典
Google PatentsでF.MED株式会社および英語表記の出願人を検索し、同社名義として把握できた主要な出願ファミリーを3件確認。関連公開番号の重複・各国移行分は別件として数えていない。別途、関連する九州大学名義の特許1件を確認。
主な分野マイクロサージャリー用マニピュレータ、微細作業支援装置、平行リンク・液圧駆動機構
海外出願True
JP7802385B2/JPWO2023021541A1「微細作業装置」 F.MED株式会社 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
JP7584807B2/JP2023024476A「微細作業用マニピュレータ」 F.MED株式会社 / 登録(Google Patents表示) 出典
WO2025047760A1「作業用マニピュレータ及び作業用マニピュレータを備えるシステム」 F.MED株式会社 / 公開出願 出典
EP3372350B1「微細作業支援システム及び微細作業用マニピュレータ」 国立大学法人九州大学 / 登録・有効(Google Patents表示)。同社の関連大学研究分野の特許として記録。 出典

会社の規模

従業員14名(2025-12-05時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金3.08億円(2024-09時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトf-med.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-03-31—-1.77億円—3.08億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
九州大学 九州大学先端医療オープンイノベーションセンターとマイクロサージャリー支援ロボット開発に関する共同研究契約を締結した。 出典
大学との関係
九州大学 出資者の公表資料で「九州大学発ベンチャー」と紹介されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた10社)

事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 4銀行・金融機関系 4

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:20件
法人番号:2290001092337
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