細胞表面の目印で幹細胞を選び、再生医療への利用を目指す

フローサイトメーターで細胞表面マーカーを使って選別し、高純度の間葉系幹細胞「REC」を分離・増幅する技術。

PuREC株式会社 島根大学発 / 島根県 出雲市
研究発の技術 間葉系幹細胞 再生医療 細胞選別 フローサイトメトリー セルソーター 細胞品質評価
実用化の段階
研究実証販売
RECは研究用製品としての提供が説明され、低ホスファターゼ症および腰部脊柱管狭窄症で治験登録・医師主導治験への細胞提供が確認できる一方、承認済み製品の販売は確認できない。
3製品
4提携・顧客
4特許
6出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来法では分化能の低い細胞などが混ざり、細胞品質にばらつきが出やすく、培養後に遊走能が低下するため、細胞の品質管理や投与方法に課題がある。

どう動くか

骨髄などの細胞から、CD271(LNGFR)とCD90(Thy-1)に対する抗体を使い、セルソーターで対象細胞を選別する。会社は、従来の培養皿への接着性を利用した分離法で混入しやすかった細胞を除き、均一性、増殖性、分化能、遊走能を保った細胞を得られると説明している。細胞画像を使った品質評価技術も特許出願されている。

できるようになること

会社は、品質を管理しやすい細胞を臨床研究や再生医療等製品の開発に使い、骨・軟骨疾患など治療選択肢の乏しい疾患への細胞治療を目指している。

技術の出自:島根大学医学部 生命科学講座の間葉系幹細胞研究。文部科学省「再生医療の実現化プロジェクト」に関連する研究成果。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 低ホスファターゼ症などの骨疾患に対する細胞治療
  • 腰部脊柱管狭窄症に対する細胞治療
  • 骨・軟骨の再生
  • 免疫調節を目的とする細胞治療
  • 細胞治療の研究用MSCおよび品質評価

優位性の主張

会社の主張
会社は、RECは従来法由来のMSCに比べて均一性、増殖性、分化能、遊走能を保ち、長期間の培養増幅が可能だと説明している。 出典
大学の発表
島根大学・PuREC関係者による総説では、CD271とCD90を用いて選別したRECは、従来法由来細胞に比べて細胞集団が均一で、増殖期の細胞が多く、分化能と遊走能を示したと報告されている。 出典

製品・サービス

実証
REC(高純度間葉系幹細胞)

骨髄などから選別・増幅した高純度MSC。研究用細胞としての提供と、細胞治療用製品の開発を進める。 出典

大学・医療機関、再生医療・細胞医薬品の研究開発機関
実証
REC-01

重症低ホスファターゼ症の小児患者を対象に、安全性と有効性を調べる高純度MSCの治験製品。 出典

治験実施医療機関。将来的な対象は重症低ホスファターゼ症の小児患者
実証
REC-02/dMD-001

腰部脊柱管狭窄症手術患者を対象とする医師主導治験で使用されたREC細胞と硬化性ゲル。 出典

治験実施医療機関。将来的な対象は腰部脊柱管狭窄症の患者

これまでの歩み 新しい順

2025-12
規制・認証
REC-01(重症低ホスファターゼ症小児患者対象)(第Ⅰ/Ⅱa相の臨床試験が登録されている。製造販売承認は確認できず。) 出典
2024-07
受賞
経済産業省「日本スタートアップ大賞 審査委員会特別賞」 出典
2023-05
共同開発
持田製薬株式会社:RECの薬事規制対応製造プロセスを共同開発し、再生医療等製品の実用化を目指す。 出典
2022-10
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業(開発補助事業)」 出典
2022-04
実証
北海道大学病院:腰部脊柱管狭窄症の医師主導治験にREC細胞を提供。 出典
2022-04
規制・認証
REC-02/dMD-001(腰部脊柱管狭窄症)(医師主導治験が登録され、REC細胞が提供された。製造販売承認は確認できず。) 出典
2022-03
資金調達
7億円。持田製薬株式会社、株式会社山陰合同銀行、ごうぎんキャピタル株式会社 出典
2022-03
受賞
JETRO・京都大学ライフサイエンスショーケース「JETRO KYOTO Award」 出典
残りの4件を表示
2021-02
受賞
厚生労働省「ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット2020 Venture Award」 出典
2019-06
資金調達
5.8億円。富士フイルム株式会社、ファストトラックイニシアティブ2号投資事業有限責任組合、しまね大学発・産学連携投資事業有限責任組合 出典
2018-08
受賞
NEDO「優れたAIベンチャー企業コンテスト グランプリ」 出典
2017-11
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「AMED 橋渡し研究戦略的推進プログラム(シーズB)」 出典

提携先・顧客

共同開発
島根大学 RECの研究と低ホスファターゼ症に対する治験・研究を共同で推進。 出典
共同開発
持田製薬株式会社 RECの薬事規制対応製造プロセスを共同開発し、再生医療等製品の実用化を目指す。 出典
実証
北海道大学病院 腰部脊柱管狭窄症の医師主導治験にREC細胞を提供。 出典
資本提携
富士フイルム株式会社 2022年時点の報道で出資元として記載。現在の提携内容は確認できず。 出典

特許

4 件 出典
Google PatentsでPuREC/Purec Co Ltdおよび関連するREC技術を検索し、確認できた関連公開ファミリーの件数。網羅的な権利一覧ではない。
主な分野高純度間葉系幹細胞の分離・品質、骨疾患治療用細胞組成物、椎間板再生用組成物、画像解析による幹細胞品質管理
海外出願True
WO2021144995A1/高純度間葉系幹細胞 PuREC株式会社 / 各国移行出願あり。Google Patents上でJP登録を確認 出典
WO2022177032A1/骨疾患治療用医薬組成物 PuREC株式会社 / 日本で登録。WO出願はGoogle Patents上でCeased表示 出典
WO2022163872A1/椎間板再生用組成物 公開出願 出典
WO2025075210A1/画像解析による幹細胞の品質管理方法 PuREC株式会社、東海国立大学機構 / 公開出願 出典

会社の規模

資本金9,000万円(2025-07時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトpurec.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-03-31—-1.21億円2.44億円3.49億円 出典
2024-03-31—-3.93億円3.66億円7.96億円 出典(Gビズインフォ)

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
島根大学 島根大学発ベンチャーとして認定された旨を大学が掲載。大学発ベンチャー第1号との記載もある。 出典
大学の出資
島根大学 島根大学の発表によると、しまね大学発・産学連携ファンドから出資を受ける第1号の島根大学発ベンチャーとして設立された。 出典
共同研究
島根大学 島根大学の研究シーズを基に設立。公式沿革には島根大学との共同研究成果の利用が記載されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた6社)

事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 1銀行・金融機関系 2公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:21件
法人番号:2280001007130
内容の誤りを知らせる