約50nmのホウ素粒子と中性子で、がん治療を目指す
ホウ素を多く含む無機ナノ粒子を用いたBNCT用候補薬RN-501。中性子照射とホウ素の核反応でがん細胞を傷害する治療を目指す。
RadioNano Therapeutics株式会社 京都大学発 / 京都府 京都市左京区 / 2024年設立
研究発の技術 BNCT ホウ素含有ナノ粒子 炭化ホウ素 親水性ポリマー ドラッグデリバリーシステム 創薬
実用化の段階
研究実証販売
会社は前臨床試験中で2027年の臨床試験開始を目指すと説明しており、製品の販売や臨床試験の開始は確認できない。
1製品
4提携・顧客
1特許
7出資者
しくみ
解こうとしている課題
従来のBNCT薬剤では、腫瘍へのホウ素の集積や体内での保持が課題となり、適用できるがん種や治療条件に制約があるとされる。
どう動くか
RN-501は、ホウ素を豊富に含む炭化ホウ素ナノ粒子を親水性ポリマーで覆った製剤。会社・大学の説明では、粒子を水に分散しやすくし、腫瘍への集積と体内での保持を高める設計です。投与後に中性子を照射すると、ホウ素との核反応で生じる粒子が周囲の細胞に作用します。従来のBPAは分子サイズですが、RN-501は約50nmの粒子で、1粒子に数百万個のホウ素原子を含むと報告されています。臨床での有効性・安全性は未確認です。
できるようになること
会社は、腫瘍への集積・保持を高めることで、正常組織への影響を抑え、低用量・短時間の治療や、従来は治療が難しいがんへの適用を目指しています。実現すればBNCTの適応拡大につながる可能性がありますが、現時点では開発目標です。
技術の出自:京都大学大学院人間・環境学研究科のナノ医療・薬物送達研究と、京都大学複合原子力科学研究所のBNCT研究との共同研究。 出典1 出典2 出典3 出典4
使われる場面
- ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)
- 肺がん(会社が初期適応症として開発を検討)
- その他のがんへの適用可能性を研究
優位性の主張
製品・サービス
これまでの歩み 新しい順
2024-09
資金調達
シリーズA(1stクローズ)。4.5億円。京都大学イノベーションキャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、DBJキャピタル株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構 出典
提携先・顧客
共同開発
京都大学複合原子力科学研究所 BNCT研究およびRN-501関連研究で連携。 出典
資本提携
京都大学イノベーションキャピタル株式会社 創業支援と出資。追加で2億円を投資したと公表。 出典
提携
公益財団法人京都産業21 京都大学等との連携テーマが令和8年度事業に採択。 出典
特許
1 件 出典
Google PatentsでRadioNano TherapeuticsおよびRadioNano Therapeutics Inc.を出願人検索した公開情報で確認した件数。未公開出願や表記揺れを含む全件数ではない。
主な分野BNCT用ホウ素含有炭化ホウ素ナノ粒子、粒子表面修飾、中性子捕捉療法用薬剤
海外出願True
WO2026005041A1 — 改変された修飾炭化ホウ素粒子およびそれを含む中性子捕捉療法用薬剤 RadioNano Therapeutics株式会社 / 出願中(国際公開済み) 出典
大学との関係
出資者(公開情報で確認できた7社)
銀行・金融機関系 5大学系(大学VC・大学) 1公的機関・財団 1
会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。