マイクロ波で材料を直接加熱し、化学反応の工程を設計する

マイクロ波を化学プロセスに適用し、物質を直接加熱する反応器・工程の設計、実証、スケールアップを行う技術プラットフォーム。

MWCC株式会社 大阪大学発 / 大阪府 吹田市 / 2007年設立
研究発の技術 マイクロ波加熱 化学プロセス 反応器設計 電磁場解析 スケールアップ ケミカルリサイクル
上場 公式IRは東京証券取引所グロース市場・証券コード9227を示し、会社は2026年10月1日の商号変更後も事業と上場を継続しています。
実用化の段階
研究実証販売
脂肪酸エステルの出荷開始とショ糖エステルの合弁工場での商業生産実績が公表され、現在も装置販売・プロセス開発を掲げる一方、PlaWaveなど複数テーマは実証段階である。
5製品
9提携・顧客
3特許
17出資者

しくみ

解こうとしている課題

化学製造で一般的な外部加熱では、反応器や周囲を先に加熱するためエネルギーが使われ、設備の大型化や反応制御にも課題がある。

どう動くか

マイクロ波の電磁場と物質の誘電・磁気特性を利用して、反応物や触媒を内部から加熱する。ラボ検証で反応条件を選び、電磁場・熱流体・構造解析を使って反応器を設計し、実証設備で大型化を検証する。会社はこの一連のプロセス設計・スケールアップ能力を強みとしている。

できるようになること

会社・大学の説明では、工程に応じた直接加熱によって省エネルギー化、反応・処理時間の短縮、設備のコンパクト化、新素材や新しい製造工程の実現を目指す。廃プラスチックから基礎化学品を回収する工程などへの展開も進めている。

技術の出自:大阪大学大学院工学研究科のマイクロ波化学共同研究講座。マイクロ波化学の基礎・応用研究をもとに創業した大学発ベンチャー。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 化学品・素材製造プロセスの省エネルギー化、反応器の設計・スケールアップ
  • 廃プラスチックの熱分解・ケミカルリサイクル
  • 食品添加物・乳化剤(ショ糖エステル)の製造
  • 特殊ペプチドなど医薬品原薬の製造工程
  • 水素製造、リチウム鉱石製錬、炭素繊維製造などの共同開発
  • マイクロ波ラボ装置・反応器および実証設備

優位性の主張

会社の主張
電磁場・熱流体・構造解析を組み合わせた反応器設計とスケールアップを特徴としており、会社は電磁場解析を根幹技術と説明している。 出典
会社の主張
反応の種類に応じて電界加熱・磁界加熱を選び、マイクロ波を吸収しにくい触媒も吸収性の高い担体と組み合わせて設計できると説明している。触媒ライブラリーは複数反応について50以上としている。 出典
会社の主張
廃プラスチック向け連続式実証機は、小型分散型・連続式の処理を検証する設計で、組成や回収物に応じた運転、装置の小型化、省エネルギー化を特徴としている。 出典
大学の発表
大阪大学の研究紹介では、マイクロ波加熱を内部・均一・急速加熱と説明し、マイクロ波効果の解明と一般原理の構築を目指すとしている。 出典

製品・サービス

販売中
マイクロ波化学技術プラットフォーム/プロセス開発・エンジニアリング

ラボ検証、反応器設計、数値解析、実証試験、スケールアップを顧客の化学プロセスに提供する。 出典

化学・素材・資源関連企業、製造事業者
販売中
M-block®

スケールアップを見据えた実験に使う、同社開発のマイクロ波ラボ装置。販売開始を公表。 出典

マイクロ波プロセスの実機導入を検討する企業・研究機関
試験導入
PlaWave®

マイクロ波で廃プラスチックを熱分解し、基礎化学品などに再資源化する技術・設備の開発プラットフォーム。 出典

化学メーカー、廃プラスチック処理・資源循環事業者
試験導入
PharmaWave-1 ペプチド固相合成装置

数百リットル規模の特殊ペプチド製造を想定した装置。ペプチスターにGMP準拠設備を導入済み。 出典

医薬品原薬メーカー、ペプチド医薬品関連企業
販売中
ショ糖エステル製造プロセス

マイクロ波エマルジョン法による食品・工業用途向けショ糖エステルの製造。合弁工場で商業生産を開始した実績がある。 出典

食品素材メーカー、化学メーカー

これまでの歩み 新しい順

2026-10
助成
NEDO新エネ中小・スタートアップ支援制度 出典
2026-06
海外提携
カナダ:カナダのPMET Resourcesおよび三井物産と、リチウム鉱石へのマイクロ波煆焼技術の適用・将来の商業化に向けたMOUを締結。大阪事業所でパイロット試験を行う計画。 出典
2025-03
共同開発
株式会社レゾナック:使用済み混合プラスチックから基礎化学品を製造する技術を共同開発。 出典
2025-01
助成
NEDO「グリーンイノベーション基金事業「混合プラスチックから基礎化学品を製造するケミカルリサイクル技術の開発」」 出典
2023-08
助成
NEDO「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム(プラスチックの新規ケミカルリサイクル法の実証開発)」 出典
2023-06
受賞
文部科学省ほか「日本スタートアップ大賞2023 大学発スタートアップ賞(文部科学大臣賞)」 出典
2023-06
共同開発
三井物産株式会社:マイクロ波を用いた低炭素リチウム鉱石製錬技術を共同開発。 出典
2021-12
共同開発
住友化学株式会社:マイクロ波熱分解による水素製造プロセスを共同開発。 出典
残りの15件を表示
2021-01
共同開発
三井化学株式会社:廃プラスチックのモノマー化や炭素繊維製造など複数テーマで共同開発。 出典
2019-11
資金調達
シリーズG。7.7億円。三井化学株式会社、株式会社インスパイアPNBパートナーズ、ハックベンチャーズ株式会社、第一生命保険株式会社 出典
2019-03
資金調達
シリーズG。2億円。株式会社インスパイアPNBパートナーズ 出典
2017-11
資本提携
フタムラ化学株式会社:既存工程の生産革新や新素材開発に向け資本業務提携。 出典
2017-03
資金調達
シリーズE。4億円。株式会社インスパイアPNBパートナーズ、池田泉州キャピタル株式会社、DBJキャピタル株式会社 出典
2017-03
規制・認証
食品添加物製造(食品添加物の製造・販売を目的とする合弁工場の商業運転実績を確認。個別の許可・認証番号や現行の適合状況は確認できず。) 出典
2017-01
共同開発
ペプチスター株式会社:特殊ペプチド製造設備を共同開発し、GMP準拠設備を導入。 出典
2015-12
共同開発
太陽化学株式会社:ショ糖エステルの製造で合弁会社ティエムティを設立し、食品添加物工場を共同運営。 出典
2015-11
資金調達
シリーズD。8.8億円。大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社、太陽化学株式会社、千島土地株式会社、株式会社東京大学エッジキャピタル、株式会社ジャフコ、SMBCベンチャーキャピタル株式会社 出典
2015-08
受賞
JST・NEDO「大学発ベンチャー表彰 新エネルギー・産業技術総合開発機構理事長賞」 出典
2014-06
資金調達
シリーズC。12億円。株式会社産業革新機構、株式会社東京大学エッジキャピタル、株式会社ジャフコ、日本ベンチャーキャピタル株式会社 出典
2014-01
共同開発
BASF SE:ポリマー製造工程のエネルギー効率化に向け共同開発契約を締結。 出典
2013-07
資金調達
シリーズB。7億円。株式会社東京大学エッジキャピタル、日本ベンチャーキャピタル株式会社、株式会社新生銀行、株式会社ジャフコ 出典
2012-01
顧客
東洋インキ株式会社:同社の第一号製品である脂肪酸エステルの出荷先として沿革に掲載。 出典
2011-01
資金調達
シリーズA。1.2億円。株式会社東京大学エッジキャピタル 出典

提携先・顧客

顧客
東洋インキ株式会社 同社の第一号製品である脂肪酸エステルの出荷先として沿革に掲載。 出典
共同開発
太陽化学株式会社 ショ糖エステルの製造で合弁会社ティエムティを設立し、食品添加物工場を共同運営。 出典
共同開発
BASF SE ポリマー製造工程のエネルギー効率化に向け共同開発契約を締結。 出典
共同開発
ペプチスター株式会社 特殊ペプチド製造設備を共同開発し、GMP準拠設備を導入。 出典
資本提携
フタムラ化学株式会社 既存工程の生産革新や新素材開発に向け資本業務提携。 出典
共同開発
三井化学株式会社 廃プラスチックのモノマー化や炭素繊維製造など複数テーマで共同開発。 出典
残りの3件を表示
共同開発
住友化学株式会社 マイクロ波熱分解による水素製造プロセスを共同開発。 出典
共同開発
三井物産株式会社 マイクロ波を用いた低炭素リチウム鉱石製錬技術を共同開発。 出典
共同開発
株式会社レゾナック 使用済み混合プラスチックから基礎化学品を製造する技術を共同開発。 出典

特許

Google Patentsで出願人名「Microwave Chemical Co Ltd」および日本語社名を検索し、会社名義の装置・反応方法関連公報を確認。ここに記載した3件は確認例であり、同族出願を含む総件数ではない。
主な分野マイクロ波化学反応装置・反応方法、マイクロ波処理装置・処理方法
海外出願True
JPWO2009110245A1 マイクロ波化学反応装置及びその装置を用いた反応方法 マイクロ波化学株式会社 / 公開公報(Google Patents表示。法的状態は個別確認が必要) 出典
WO2022071590A1 Microwave processing device, and microwave processing method(PCT/JP2021/036465) Microwave Chemical Co Ltd / Google Patents上の法的状態はCeasedと表示。法的結論ではない旨の注記あり 出典
US20230217559A1 Microwave processing device, and microwave processing method Microwave Chemical Co Ltd / 出願中(Google Patents表示) 出典

会社の規模

従業員51名(2026-06-30時点) 出典
資本金28.83億円(2026-03時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトmwcc.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2026-06-3010.58億円-9.65億円1.53億円13.99億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
大阪大学 大阪大学発スタートアップ。大阪大学大学院工学研究科のマイクロ波化学共同研究講座を運営し、大学と研究・教育面で連携。 出典

出資者(公開情報で確認できた17社)

事業会社(CVCを含む) 6独立系VC 4銀行・金融機関系 4大学系(大学VC・大学) 2公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:33件
法人番号:2120901017335
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