電圧で液晶の向きを変え、ピントを自動調整する眼鏡を開発中

大阪大学発のフレネル液晶レンズ技術。液晶層にかける電圧で焦点距離を変え、薄型・大口径の度数可変レンズを実現する。

株式会社エルシオ 京都府 京都市西京区御陵大原
研究発の技術 フレネル液晶レンズ 液晶レンズ 可変焦点レンズ 光波面制御 オートフォーカス眼鏡 アイ・トラッキング
実用化の段階
研究実証販売
レンズ・駆動回路を眼鏡フレームに実装した試作品があり、2025年の大阪・関西万博で試作品体験を実施した一方、一般販売は2027年秋頃の予定。
2製品
1提携・顧客
3特許
2出資者

しくみ

解こうとしている課題

老眼などで距離に応じたピント調整が難しく、複数の眼鏡の掛け替えや視野の狭い遠近両用眼鏡に頼る不便を解消する。

どう動くか

透明基板にはさんだ液晶分子の向きを電圧で変え、光の波面を制御して焦点を調整する。液晶レンズにフレネル構造を組み合わせ、従来の液晶レンズの厚さや視野の課題に対応。装着者の目の動きを検知して度数を自動調整する眼鏡を開発中。

できるようになること

視線や見え方に応じて眼鏡の度数を変えられれば、眼鏡の掛け替えを減らし、老眼者の安全・快適な生活や小児弱視の治療を支援できる可能性がある。XR機器の視力補正や、カメラ・内視鏡などへの焦点可変レンズ応用も大学が用途として挙げている。

技術の出自:大阪大学大学院工学研究科の電気電子情報通信工学分野におけるフレネル型液晶レンズ研究。大阪大学の研究成果を基にしたスタートアップ。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 老眼・視力矯正用眼鏡
  • 小児弱視向け眼鏡
  • 白内障患者向け眼鏡
  • XR・VR・AR・MR用レンズ
  • 車載・監視カメラ、内視鏡、照明向け焦点可変レンズ

優位性の主張

会社の主張
液晶レンズとフレネルレンズを組み合わせ、従来の液晶レンズの「厚くて視野が狭い」課題に対応し、眼鏡向けの薄型・大口径化を実現したと説明。 出典
会社の主張
会社はオートフォーカスグラスの特徴として、広い視野、薄型、視界の歪みがないことを挙げている。比較条件を伴う性能試験値は公表ページで確認できなかった。 出典
大学の発表
大阪大学の紹介では、開発製品は約30mm口径、度数可変範囲は当時±2程度まで実現と説明されている。 出典

製品・サービス

研究段階
オートフォーカスグラス

フレネル液晶レンズと目の動きの検知を用い、装着者に合わせてピントを自動調整する眼鏡。 出典

老眼者、小児弱視など視力に課題のある人。
研究段階
XR分野向けレンズ

フレネル液晶レンズをXR眼鏡等に用い、使用者の視力に合わせて度数を調整するレンズの開発。 出典

XR・スマートグラス等の機器メーカー。

これまでの歩み 新しい順

2026-01
海外
米国:経済産業省のシリコンバレー拠点Japan Innovation Campusの第4期コワーキングメンバーに採択。米国市場調査や投資家とのマッチングに活用する方針を公表。 出典
2025-12
海外出展
フィンランド:ヘルシンキ・スタートアップ・エコシステム交流プログラムに参加し、SLUSHでピッチしたと公式英語サイトで公表。 出典
2025-10
助成
NEDO「SBIR推進プログラム(一気通貫型)採択、フェーズ2進出」 出典
2025-02
海外プログラム
米国:Berkeley SkyDeckのSkyDeck Batch 19 IPP Pitch Showcaseへの参加を公表。イベントはオンライン開催。 出典
2025-01
海外出展
米国:CES 2025のJapanパビリオンに出展予定と公表。JETROの出展企業一覧にも掲載。 出典
2024-12
助成
NEDO SBIR推進プログラム(一気通貫型) 出典
2024-09
海外プログラム
米国:JETROのGSAP 2024 DeepTechコースに採択。Berkeley SkyDeckの講義や海外展開支援を受けるプログラムへの参加を公表。 出典
2024-09
助成
市村清新技術財団 新技術開発助成 出典
残りの4件を表示
2024-09
助成
公益財団法人 市村清新技術財団「「老眼者のための液晶レンズ搭載オートフォーカスグラスの開発」新技術開発助成」 出典
2023-10
資金調達
シード。7,000万円。ANRI株式会社、株式会社わかさ生活 出典
2022-08
助成
NEDO Entrepreneurs Program(NEP)助成 出典
2022-08
助成
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「NEDO Entrepreneurs Program(NEP)採択」 出典

提携先・顧客

共同開発
国立大学法人大阪大学 大阪大学の研究成果を基に事業化。大学研究科との液晶レンズ・眼の動きの検知に関する研究連携が紹介されている。 出典

特許

3 件 出典
Google Patentsで出願人を株式会社エルシオ/Elcyo Co Ltdとして検索し、会社名義の日本登録特許公報3件を確認。同一優先日を持つ関連案件・海外ファミリーがあるため、単純な発明ファミリー数ではない。別途、大阪大学名義の関連基礎公報を確認。網羅検索ではない。
主な分野眼鏡・光学素子、液晶レンズ・電気光学レンズ、眼鏡の焦点・度数可変制御
海外出願True
JP7026925B2「眼鏡」/関連US10598961B2 株式会社エルシオ / 日本・米国で登録、Google Patents上で有効 出典
JP7436059B2「眼鏡および光学素子」 株式会社エルシオ / 登録、有効 出典
JP7628737B2「眼鏡および光学素子」 株式会社エルシオ / 登録、有効 出典
WO2024242126A1「眼鏡」/US20260072297A1・EP4722792A1 株式会社エルシオ / WO・米国・欧州で公開。米国出願は審査中 出典
WO2018016390A1「液晶素子、偏向素子、及び眼鏡」 国立大学法人大阪大学 / 大学名義の基礎技術関連公開公報。各国移行・登録状況は本調査範囲では未精査 出典

会社の規模

従業員4名(2026-01-09(Gビズインフォ掲載の厚生年金・健康保険被保険者数)時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金898万円 出典
公式サイトelcyo.com

大学との関係

大学との関係
大阪大学 大阪大学発スタートアップとして大学広報で紹介され、大学の研究成果をもとに度数可変眼鏡の開発を進めている。現在の共同研究契約、ライセンス、大学出資の有無は確認できず。 出典
大学の施設
京都大学 中小機構の施設ページで京大桂ベンチャープラザの入居企業として掲載。施設は京都大学の名称を冠するが、掲載元は中小機構。 出典

出資者(公開情報で確認できた2社)

事業会社(CVCを含む) 1独立系VC 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:23件
法人番号:2120001220698
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