光ファイバを加熱・延伸して、接続損失を抑え小型化する

光ファイバを局所加熱・延伸・エッチングし、光の通り方や外径を調整する加工技術。通信部品の低損失接続、小型・高密度実装、光センシングに使う。

株式会社deltafiber.jp 電気通信大学発 / 長野県 東御市 / 2017年設立
研究発の技術 光ファイバ加工 TEC(熱拡散コア) モードフィールド径変換 ナノ/マイクロテーパー クラッドエッチング FBGセンサー
実用化の段階
研究実証販売
JSTがナノ光ファイバ加工装置・コードの製品化と同社を販売元として掲載し、会社も光ファイバ関連製品の開発・製造・販売を事業内容に挙げている。
6製品
6提携・顧客
2特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

異なるモードフィールド径のファイバ接続による損失、光部品の小型化・高密度実装、狭い場所や特殊環境での歪み・温度などの測定に対応する。

どう動くか

TEC加工は光ファイバのコアを局所加熱し、コア中の成分を周囲へ熱拡散させてモードフィールド径を変える。会社説明では、径を2〜3倍に広げて開口数を下げ、軸ずれや隙間による接続損失を抑える。テーパー加工では加熱・延伸で細径部を作り、クラッドエッチングではコアを保ちながら外径を細くする。FBGは短パルスレーザーでファイバに直接形成する。

できるようになること

会社は、異種ファイバの低損失接続、高密度な光デバイス実装、量子・医療・設備保全や極限環境での測定への応用を掲げる。JSTはナノ光ファイバ作製装置と加工ファイバコードの製品化、異種ファイバ接続製品への展開を紹介している。

技術の出自:電気通信大学フォトニックイノベーション研究センターと株式会社石原産業の共同研究成果を事業化。JST戦略的イノベーション創出推進プログラム「ポリマーナノ光ファイバーによる量子フォトニクス情報通信技術の開発」。TEC技術はNTT武蔵野研究開発センターから株式会社石原産業へ技術移転されたと会社が説明。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 光通信・異種ファイバ接続
  • シリコンフォトニクス関連デバイス接続
  • 光部品の高密度実装
  • 量子フォトニクス・量子通信研究
  • バイオセンシング・医療研究
  • 設備保全・配管や機械の歪み/温度計測
  • 高温・放射線などの特殊環境計測

優位性の主張

会社の主張
市販のSI型シングルモードファイバに適用でき、局所加熱によりモードフィールド径を2〜3倍に拡大。軸ずれ・ギャップへの許容範囲を広げ、接続損失を低減しつつ、クラッド径の変化を抑えてコネクタ化できると説明。 出典
会社の主張
シミュレーション加工ノウハウにより、ほとんど損失なくナノ光ファイバ化でき、損失より形状を優先する加工にも対応すると説明。 出典
会社の主張
クラッドのみをサブミクロン精度で細くし、ファイバピッチを0.25mm以下にできると説明。 出典
第三者の評価
JST成果紹介は、石英ファイバを直径数百nmまで透過損失なしにテーパー加工できる装置・コードの製品化を記載。 出典

製品・サービス

販売中
TECファイバ/MFDコンバートファイバ

加熱によるコア拡散などでモードフィールド径を変え、異なる径の光ファイバを低損失で接続する加工品。 出典

光通信部品・デバイスメーカー、大学・研究機関など
販売中
ナノ/マイクロテーパー光ファイバ

光ファイバを溶融延伸し、ナノ〜マイクロ径のテーパー形状に加工する。 出典

大学・研究機関、光センシング・量子フォトニクス関連
販売中
クラッドエッチングファイバ

光ファイバのクラッドのみを細く加工し、密なピッチでの多芯実装などに対応する。 出典

光部品・デバイスメーカー、光通信関連企業
試験導入
FBGセンサー(短パルスレーザー直接描画方式)

短パルスレーザーでファイバにFBGを直接形成するセンサー。高温・放射線環境などの計測用途を掲げる。 出典

設備保全、原子力・エネルギー関連、研究機関
研究段階
高速回転用SM光ファイバロータリージョイント

シングルモードファイバ用で、会社は30,000rpm対応としてFBGとの組合せを想定し開発中。 出典

回転機械・設備保全の計測用途
販売中
ナノ光ファイバ加工装置・加工ファイバコード

石英光ファイバを加熱延伸し、数百nm径までテーパー加工する装置と加工コード。 出典

大学・研究機関、量子フォトニクス研究者

これまでの歩み 新しい順

2025-04
提携
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構:FBGセンサー技術の研究成果を元に製品開発。JAEA発表で同社を共同研究機関として掲載。 出典
2025-04
共同開発
株式会社ジェイテック:JAEAのFBG遠隔歪み計測に関する共同発表で協力機関として掲載。 出典
2018-09
海外
会社沿革によると、北米向け輸出を開始。顧客や輸出先の国名は公表ページで確認できませんでした。 出典
2017-09
共同開発
株式会社石原産業:電気通信大学との共同研究成果を事業化。会社設立母体で、光ファイバ技術を継承。 出典

提携先・顧客

共同開発
国立大学法人電気通信大学 フォトニックイノベーション研究センターとの共同研究成果を事業化。 出典
共同開発
株式会社石原産業 電気通信大学との共同研究成果を事業化。会社設立母体で、光ファイバ技術を継承。 出典
提携
国立研究開発法人科学技術振興機構 S-イノベ課題を助成。成果の装置・ファイバ製品は同社が販売元。 出典
提携
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 FBGセンサー技術の研究成果を元に製品開発。JAEA発表で同社を共同研究機関として掲載。 出典
提携
株式会社熊谷組 FBGセンサー組込み技術についてライセンス供与元として会社が記載。 出典
共同開発
株式会社ジェイテック JAEAのFBG遠隔歪み計測に関する共同発表で協力機関として掲載。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsで会社名・英語表記のほか、事業継承元の株式会社石原産業/Ishihara Sangyo Kaishaと光ファイバ関連語を検索し、関連性を確認できた石原産業名義2件を記載。deltafiber.jp名義の関連出願は確認できず、網羅的件数ではない。
主な分野光ファイバ接続体・光デバイス結合、光ファイバケーブル・接続部保護
海外出願True
JP7400152B2/光ファイバー接続体、及びその光ファイバー接続体と光デバイスとの接続構造(出願公開:JP2020197572A) 株式会社石原産業 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
US11163117B2/Optical fiber cable and method for manufacturing the same(関連公開:JP6400820B1、WO2019102996A1) Ishihara Sangyo Kaisha Ltd / 登録・有効(Google Patents表示) 出典

会社の規模

従業員4名(2026-07-17時点) 出典
資本金1,000万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトdeltafiber.jp

大学との関係

共同研究
電気通信大学 会社案内は、電気通信大学フォトニックイノベーション研究センターとの共同研究成果を事業化するために設立されたと説明しています。共同研究は2009年に開始したと記載されています。 出典
大学の認定
電気通信大学 電気通信大学発ベンチャーとして認定。大学の一覧では令和元年度の認定企業として掲載されています。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:12件
法人番号:2100001030620
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