多地点の無線センサーを同期し、構造物の振動を遠隔計測

独自のIoT無線「UNISONet」とセンサー、クラウドを組み合わせ、構造物や設備のデータを遠隔で集めるセンシング技術。

ソナス株式会社 東京大学発 / 東京都 文京区
研究発の技術 IoT LPWA 無線センサネットワーク 同時送信フラッディング マルチホップ通信 構造ヘルスモニタリング
実用化の段階
研究実証販売
無線振動計測システムは2018年に本格展開を発表し、関西電力などの導入事例を公表している。
5製品
10提携・顧客
20特許
4出資者

しくみ

解こうとしている課題

構造物や設備の状態把握では、多地点のデータ収集、正確な時刻同期、通信の安定性、電池寿命が課題となる。有線計測では配線工事の費用や期間も導入の障壁となる。

どう動くか

UNISONetは、受信した端末が同じパケットをすぐに中継する「同時送信フラッディング」方式のマルチホップ無線。通信経路を固定せず、利用できる複数の経路でデータを転送し、再送制御や端末間の時刻同期も組み合わせる。会社は、これにより振動波形などのデータを広範囲・多地点から収集でき、省電力、低遅延、多数端末の収容も実現すると説明している。公表された性能例には、構造物向け製品の端末間同期誤差30μ秒以内がある。

できるようになること

会社は、配線工事の削減や遠隔監視によって構造物・設備の計測負担を減らし、地震後の健全性把握やインフラ維持管理、設備の予防保全に役立てるとしている。

技術の出自:東京大学大学院 工学系研究科を中心とする省電力無線センサネットワーク研究。東京大学の研究成果を基に事業化。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 橋梁・ビル・トンネル・ダムなどの地震モニタリング、構造ヘルスモニタリング
  • 送電設備、鉄道設備、道路付属物などの遠隔監視
  • 工場・プラント・物流倉庫の設備監視、予知保全
  • 建設現場の傾斜・変位・振動・温湿度などの計測
  • センサー間の時刻同期、広域の温度管理などのIoTネットワーク

優位性の主張

会社の主張
同時送信フラッディングにより、安定、省電力、高速、双方向低遅延、ロスレス、マイクロ秒級時刻同期、多数端末収容を同時に実現すると主張。性能は製品・ネットワーク条件による。 出典
会社の主張
構造物向け振動計測システムでは、端末間時刻同期誤差30μ秒以内、ノイズレベル0.2μG/√Hzの製品仕様を掲載。 出典
第三者の評価
東京都中小企業振興公社の事例紹介は、ソナスの技術を従来の転送方式では実現できなかったマルチホップ無線として紹介している。 出典

製品・サービス

販売中
SONAS無線振動計測システム(sonas xシリーズ)

無線加速度センサー、ゲートウェイ、設定ソフト、クラウドを用いて構造物の振動を多地点で同期計測する。 出典

ゼネコン、構造設計会社、建材メーカー、建設コンサルタント、インフラ管理者
販売中
クラウド型計測システム(アナログ入力ユニット)

既存計測器の信号を無線でクラウドまたはオンプレミスへ送り、遠隔監視、通知、データ出力を行う。 出典

建設・土木現場、工場などの計測・設備管理者
販売中
UNISONet無線モジュール

顧客製品へUNISONetを組み込むための無線モジュールと開発用基板。 出典

センサー・IoT機器メーカー、製造業、建設・土木事業者
販売中
建設現場向け次世代メッシュWi-Fi

データ通信にWi-Fi、ネットワーク制御にUNISONetを使うハイブリッド方式の現場向け通信機器。 出典

建設会社、建設現場の通信・DX担当者
販売中
IoTビジネス共創開発サービス

顧客の現場課題に合わせ、UNISONetを利用したセンシングシステムを企画・開発する。 出典

IoT活用を検討する企業・事業者

これまでの歩み 新しい順

2023-10
実証
東京地下鉄株式会社:駅構内で温湿度等を取得し、無線通信の安全性・有効性を検証。 出典
2021-04
海外
海外進出に向けた資金調達と組織づくりを掲げている。確認できた情報は進出方針で、海外法人・顧客・提携先などの実績は確認できなかった。 出典
2021-04
資金
4.5億円。東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、JR東日本スタートアップ株式会社、ANRI株式会社 出典
2020-11
受賞
東日本旅客鉄道株式会社・JR東日本スタートアップ株式会社「JR東日本スタートアッププログラム2020 優秀賞」 出典
2020-11
実証
東日本旅客鉄道株式会社:鉄道関連工事現場のIoT化実証。後年、電化柱傾斜監視システムの運用事例も公表。 出典
2020-03
実証
東北電力株式会社:山間部の送電設備監視と保守効率化を目的に実証試験を開始。 出典
2020-03
共同開発
株式会社NTTドコモ 東北支社:東北電力とともに送電設備監視の実証試験に参加。 出典
2019-11
実証
西松建設株式会社:所有する8階建てビルで有線計測と比較する構造物モニタリング実証を実施。 出典
残りの3件を表示
2018-10
資金調達
シリーズA。3.5億円。グローバル・ブレイン株式会社、ANRI株式会社 出典
2018-05
助成
2017-10
資金調達
金額は非公表。ANRI株式会社 出典

提携先・顧客

顧客
関西電力株式会社 超高層ビルの地震モニタリングに無線振動計測システムを採用。 出典
実証
西松建設株式会社 所有する8階建てビルで有線計測と比較する構造物モニタリング実証を実施。 出典
実証
東北電力株式会社 山間部の送電設備監視と保守効率化を目的に実証試験を開始。 出典
共同開発
株式会社NTTドコモ 東北支社 東北電力とともに送電設備監視の実証試験に参加。 出典
実証
東日本旅客鉄道株式会社 鉄道関連工事現場のIoT化実証。後年、電化柱傾斜監視システムの運用事例も公表。 出典
実証
東京地下鉄株式会社 駅構内で温湿度等を取得し、無線通信の安全性・有効性を検証。 出典
残りの4件を表示
顧客
横浜国立大学 全長730mの長大橋にセンサー55台を設置し地震モニタリング。 出典
実証
川崎市 河川堰堤の点検省力化に向け、振動による健全性を検証。 出典
顧客
三井住友建設株式会社 軍艦島の老朽化した高層RC造住宅で振動モニタリング。 出典
顧客
東亜建設工業株式会社 湾岸工事で杭打ち時の振動監視に無線式振動計測システムを採用。

特許

20 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォの法人番号一致データでは特許20件。対象は2013〜2022年の出願日を持つ収録分。個別の名称・番号を確認できた主な登録特許は3件。
主な分野IoT向け無線通信、マルチホップ中継、通信制御・チャネル切替、センサネットワーク
海外出願True
JP6807113B2 通信システム、通信方法及び通信装置 ソナス株式会社 / 登録(Google Patents表示はActive) 出典
JP7003384B2(東京都中小企業振興公社がソナスの主な登録特許として掲載) ソナス株式会社 / 登録 出典
JP7088582B1 通信装置、通信方法、およびマルチホップ中継システム ソナス株式会社 / 登録(Google Patents表示はActive) 出典

会社の規模

資本金1億円(2026-09時点) 出典
公式サイトsonas.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2020-09-30—-1.06億円—2.27億円 出典
2018-09-30—-562万円—4.08億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
東京大学 東京大学TLOの技術情報に、東京大学の研究者らとソナスが共同で発明したUNISONet関連技術が掲載されている。 出典
大学との関係
東京大学 東京大学の紹介記事で東京大学発ベンチャーとして紹介されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた4社)

事業会社(CVCを含む) 1独立系VC 2大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:24件
法人番号:2011001108085
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