酵素SOAT2を選んで抑える経口薬で、脂質の病気の治療を目指す

天然物をもとに開発した経口低分子薬候補PRD001で、コレステロール代謝に関わる酵素SOAT2を選択的に阻害する。

PRD Therapeutics株式会社 北里大学発 / 東京都 港区 / 2021年設立
研究発の技術 創薬 天然物由来低分子化合物 SOAT2選択的阻害 脂質代謝 経口薬 臨床開発
実用化の段階
研究実証販売
PRD001は2025年6月に第1相First-in-Human試験を開始し、jRCT上で募集中とされているが、承認・販売の確認はできない。
1製品
6提携・顧客
4特許
5出資者

しくみ

解こうとしている課題

HoFHなど治療選択肢が限られる脂質代謝疾患や、脂肪肝に対する新たな治療薬の開発を目指す。

どう動くか

SOAT2は小腸や肝臓でコレステロールの代謝に関わる酵素です。PRD001はSOAT1を抑えずにSOAT2を選択的に阻害することを狙った経口薬候補で、会社は血中脂質や肝臓の脂質を下げる可能性を説明しています。動物試験での効果は報告されていますが、人での有効性は臨床試験で検証中です。

できるようになること

承認・普及すれば、HoFHや脂質代謝異常、MASH/MASLDの患者に経口治療の選択肢を提供することを目指す。現時点では第1相試験中であり、患者への有効性や治療上の利点は確立していない。

技術の出自:北里大学薬学部の低・中分子創薬・微生物由来天然物創薬研究。PRD001は北里大学・北里研究所で見いだされた真菌由来化合物をもとに最適化された。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 家族性高コレステロール血症ホモ接合体(HoFH)
  • MASH/MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)
  • 脂質代謝異常症
  • 脂肪肝・動脈硬化に関連する脂質代謝領域

優位性の主張

会社の主張
会社はPRD001を「世界初で唯一」のSOAT2選択的阻害剤と説明している。2025年のFIH試験開始時点で、SOAT2選択的阻害剤として初の臨床試験であるとも発表した。 出典
大学の発表
北里大学は、PRD001について動物試験で血中脂質を減少させ、脂肪肝や動脈硬化の進展を抑制したと説明している。これは動物試験の結果であり、ヒトでの有効性を示すものではない。 出典
第三者の評価
2026年の薬学会誌記事は、PRD001の特徴を既存薬とは異なるSOAT2選択的阻害活性と紹介している。 出典

製品・サービス

実証
PRD001

SOAT2選択的阻害を狙う経口低分子薬候補。HoFHやMASH/MASLD等を対象に開発中。 出典

将来の想定対象はHoFH、MASH/MASLD等の患者。現時点では治験段階。

これまでの歩み 新しい順

2026-06
海外出展
米国:BIO International Convention 2026への参加を告知し、サンディエゴでPRD001の臨床データ発表と提携先との面談を予定。 出典
2026-06
海外出展
韓国:ソウルで開催されたNextRise 2026への出展を告知。 出典
2025-06
規制・認証
PRD001 第1相企業治験(jRCT2071250016)(募集中。単回・反復経口投与で安全性、忍容性、薬物動態等を評価。販売名は登録されていない。) 出典
2024-07
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「令和6年度「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」採択:PRD001の脂質代謝異常症に対するPOC取得」 出典
2024-01
受賞
経済産業省「Japan Healthcare Business Contest 2024 優秀賞」 出典
2023-10
資金調達
Series A。13億円。大鵬イノベーションズ合同会社、ジャフコグループ株式会社、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、みずほキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社 出典
2023-09
資本提携
ジャフコグループ株式会社:シリーズA出資者。AMED事業のリード認定VC。 出典
2022-05
資金調達
Seed。3,000万円。大鵬イノベーションズ合同会社 出典
2022-04
助成
1.5億円。AMED 出典
2022-04
共同開発
学校法人北里研究所:PRD化合物の特許を独占ライセンスし、共同研究を通じて開発を支援。 出典

提携先・顧客

共同開発
学校法人北里研究所 PRD化合物の特許を独占ライセンスし、共同研究を通じて開発を支援。 出典
資本提携
大鵬イノベーションズ合同会社 シード期からの投資家。臨床移行や開発戦略の策定を支援。 出典
資本提携
ジャフコグループ株式会社 シリーズA出資者。AMED事業のリード認定VC。 出典
資本提携
JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社 シリーズAの第三者割当増資を引き受けた。 出典
資本提携
みずほキャピタル株式会社 シリーズAの第三者割当増資を引き受けた。 出典
資本提携
SMBCベンチャーキャピタル株式会社 シリーズAの第三者割当増資を引き受けた。 出典

特許

4 件 出典
Google PatentsでPRD Therapeuticsおよび北里研究所のPRD・SOAT2・PCSK9関連公開公報を検索し、関連する特許ファミリー4件を確認。網羅的調査ではない。
主な分野SOAT2阻害化合物、ピリピロペン誘導体、脂質代謝制御、PCSK9阻害剤
共同出願人Lipoprotein Research Stockholm AB
海外出願True
JP5479110B2/WO2009081957A1「ACAT2阻害活性を有するピリピロペン誘導体」 学校法人北里研究所 / 日本・米国・欧州等で登録。国・地域ごとの権利状態は異なる。 出典
US9896456B2/WO2015198966A1「ACAT2阻害活性を有する新規医薬化合物」 学校法人北里研究所 / 米国特許登録。Google Patents掲載の法的イベントでは2025年に維持年金支払いを確認。 出典
JP6945216B2「SOAT2阻害活性を有する新規化合物及びその製造方法」 学校法人北里研究所 / 日本で登録、Google Patents上で有効と表示。 出典
JP7430869B2/WO2021153570A1「PCSK9阻害剤及びその医薬用途」 学校法人北里研究所 / 日本で登録、Google Patents上で有効と表示。 出典

会社の規模

資本金1億円(2025-08時点) 出典
大学との関係関連ベンチャー
公式サイトprdtherapeutics.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2024-08-31—-2.41億円—9.54億円 出典
2023-08-31—-2,075万円—6.32億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学との関係
北里大学 北里大学発ベンチャーとして設立された旨を北里研究所が公表。 出典
ライセンス
北里大学 北里大学の設置者である学校法人北里研究所とPRD Therapeuticsが、PRD化合物に関する特許の独占的ライセンス契約を締結。 出典

出資者(公開情報で確認できた5社)

事業会社(CVCを含む) 1独立系VC 1銀行・金融機関系 2公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:18件
法人番号:2010401162519
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