患者の細胞を培養・転換し、細胞治療薬の開発を目指す
患者由来の細胞を治療に使う細胞治療薬を開発。末梢血単核球を培養するE-MNCと、線維芽細胞を目的の体細胞へ直接転換するダイレクトコンバージョン(DC)法が主な技術。
セルアクシア株式会社 東京都 中央区 / 2017年設立
研究発の技術 細胞治療 再生医療 末梢血単核球 M2マクロファージ ダイレクトコンバージョン 細胞リプログラミング
実用化の段階
研究実証販売
E-MNCは臨床研究で5例への投与結果が公表され、別適応で第Ib相治験が登録されている一方、製品の販売開始・承認は確認できない。
3製品
5提携・顧客
2特許
12出資者
しくみ
解こうとしている課題
既存の治療で十分に対応できない難病や希少疾患、放射線治療後の唾液腺萎縮、歯科領域の骨造成などに対し、細胞の抗炎症作用や組織修復能を利用した治療法を開発する。
どう動くか
E-MNCは患者の末梢血由来単核球を閉鎖系で培養して得る細胞集団で、M2マクロファージを有効成分とし、抗炎症作用と組織修復を狙う。DC法は、iPS細胞などの多能性細胞を経ず、線維芽細胞から骨芽細胞などの目的細胞を作る。3D-DCobでは、DC法と三次元細胞集塊培養を組み合わせ、骨芽細胞と細胞自身が作る骨基質から成る骨様組織を作製する。会社はDC法の簡素な製造工程が製造効率やコストの最適化につながると説明している。
できるようになること
臨床応用されれば、既存治療で対応しにくい疾患に細胞治療の選択肢を提供する可能性がある。会社はDC法の簡素な製造工程による効率化・コスト最適化を目指している。現時点では一部の臨床研究・治験で評価された段階で、普及や費用への効果は確定していない。
技術の出自:長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・先進口腔医療開発学分野(E-MNCの臨床研究);広島大学病院・口腔先端治療開発学(3D-DCobの共同研究);京都府立医科大学・再生エピゲノム細胞治療学講座(DC法の研究、2026年開設)。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5
使われる場面
- 難治性自己免疫疾患
- シェーグレン症候群
- 放射線性唾液腺萎縮症に伴う口腔乾燥症
- 歯科領域の骨造成・骨再生
- DC法による各種体細胞の作製・細胞治療
優位性の主張
会社の主張
E-MNCはM2マクロファージを有効成分とし、抗炎症能と組織の機能再生能を持つ細胞集団として開発している。 出典
会社の主張
DC法は患者から採取しやすい線維芽細胞を原料に、iPS細胞を経ず短期間かつ簡易な工程で目的細胞を作れると説明している。 出典
会社の主張
3D-DCobは人工材料を含まず、機能的な骨芽細胞と細胞自身が産生する骨基質タンパク質から成る三次元骨様組織として開発している。 出典
第三者の評価
長崎大学の研究者主導First-in-Human臨床研究では、放射線性唾液腺萎縮症患者5例全例で良好な安全性が確認され、4例で唾液分泌能の改善が報告された。5例を対象とした臨床研究の結果であり、会社の優位性主張とは区別される。 出典
製品・サービス
これまでの歩み 新しい順
残りの6件を表示
2022-08
資金調達
6.4億円。みやこキャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、京銀リース・キャピタル株式会社、大分ベンチャーキャピタル株式会社、みずほキャピタル株式会社、岡三キャピタルパートナーズ株式会社 出典
2020-09
資金調達
シリーズB。7億円。みやこキャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、岡三キャピタルパートナーズ株式会社、みずほキャピタル株式会社、エムスリー株式会社 出典
2018-09
助成
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業(再生医療シーズ開発加速支援)「高機能細胞E-MNC(CA-702)の治験開始に向けた研究開発」」 出典
提携先・顧客
実証
株式会社FRONTEO AI創薬支援サービスを使い、DC由来細胞治療薬の製造効率・細胞機能向上を検証。 出典
共同開発
株式会社メディネット DC骨芽細胞を含む細胞加工物を用いた歯科骨造成治療の研究開発で基本合意。 出典
共同開発
国立大学法人広島大学 大学の三次元細胞集塊培養技術と同社のDC法を組み合わせ、3D-DCobを研究。 出典
提携
国立大学法人長崎大学 研究者主導のE-MNC臨床研究を実施。同社は製造・品質関連の技術移管と支援。 出典
共同開発
京都府公立大学法人京都府立医科大学 DC法の高効率化、機序、細胞品質・製造法などを共同研究する講座を開設。 出典
特許
主な分野細胞含有医薬組成物・細胞治療、体細胞から尿路上皮細胞への誘導・ダイレクトコンバージョン
海外出願True
WO2021033247A1/JP7500083B2/US12460182B2「細胞含有医薬組成物」 セルアクシア株式会社(CellAxia Inc.) / 日本登録、米国登録。Google Patents上のWO公開公報の法的状態表示はCeasedのため、各国の権利状態は個別確認が必要。 出典
WO2021039972A1/US20220298486A1/EP4023248A1「尿路上皮細胞への誘導剤及び尿路上皮細胞の誘導方法」 セルアクシア株式会社(CellAxia Inc.) / WO公開。米国出願は2025年に応答不履行による放棄と表示。欧州出願の状態は要確認。 出典
WO2017069222A1「細胞の調製方法」 京都府公立大学法人 / 大学名義の公報。セルアクシアへのライセンス有無は公開情報から特定できず、会社の権利としては扱っていない。 出典
会社の規模
決算公告など、公表された数字だけ。
大学との関係
共同研究
広島大学 大学病院の3次元的細胞集塊培養技術とセルアクシアのダイレクトコンバージョン技術を融合した骨再生細胞治療法の共同研究成果を発表。 出典
出資者(公開情報で確認できた12社)
事業会社(CVCを含む) 4独立系VC 2銀行・金融機関系 5大学系(大学VC・大学) 1
会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。