大気圧プラズマで細胞にDNAやRNAを取り込ませる

大気圧プラズマを細胞とDNA・RNA・タンパク質などの混合物に照射し、分子を細胞内へ導入する技術。研究用装置LINACYTE 3MCとして製品化されている。

株式会社アイジーン 愛媛大学発 / 愛媛県 松山市 / 2016年設立
研究発の技術 大気圧プラズマ マイクロプラズマ 分子導入 遺伝子導入 エンドサイトーシス 細胞工学
実用化の段階
研究実証販売
LINACYTE 3MCは2025年2月に販売開始され、公開価格と販売元が確認できる。販売・実験利用の公表はあるが、具体的な顧客名や導入件数は確認できない。
1製品
7提携・顧客
3特許
4出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来の遺伝子導入法には細胞への障害、操作の煩雑さ、導入効率などの課題があり、導入が難しい細胞もあると大学・販売元は説明している。

どう動くか

細胞と導入分子にプラズマを照射する。大学の説明では、プラズマを介した電流と活性種の複合刺激で細胞のエンドサイトーシス(外部物質を取り込む働き)を促し、細胞自身に分子を取り込ませる。販売元発表は生存率80%以上・導入効率50%以上としているが、細胞種や実験条件による性能値であり、臨床効果を示すものではない。

できるようになること

大学・販売元は、細胞への負担を抑えた分子導入により、再生医療・遺伝子医療・創薬研究や農水産分野の育種研究などを支援する可能性を説明している。

技術の出自:愛媛大学 工学部電気電子工学科・大学院理工学研究科、電気エネルギー変換工学分野(プラズマ分子・遺伝子導入研究)。関連する初期の開発にはパール工業、株式会社ワイ’ズ、愛媛大学の共同開発が含まれる。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 遺伝子導入研究
  • 再生医療・遺伝子医療の基礎研究
  • 創薬研究
  • 細胞医療研究
  • 植物・農水産分野の育種研究

優位性の主張

会社の主張
大気圧プラズマで細胞の取り込み機能を促す、世界初の分子導入技術・装置として紹介されている(会社・販売元の主張)。 出典
大学の発表
電流と活性種による複合刺激でエンドサイトーシスを促し、低侵襲かつ高効率な導入を実現すると大学が説明している。
会社の主張
販売元発表では、生存率80%以上を維持しつつ導入効率50%以上、1プレート約13分としている。記載された評価条件・対象に限る性能値。 出典

製品・サービス

販売中
LINACYTE 3MC(リナサイト スリーエムシー)

大気圧プラズマを用いて、細胞への遺伝子・分子導入を行う研究用理化学機器。 出典

研究機関、大学、医療機関の研究部門など

これまでの歩み 新しい順

2026-01
資金調達
金額は非公表。いよベンチャーファンド7号投資事業有限責任組合 出典
2025-06
助成
経済産業省・中小企業庁「令和7年度 成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech)「あらゆる細胞・導入ニーズに対応するプラズマ全機能統合型デバイスの開発」」 出典
2025-06
共同開発
千葉大学:令和7年度のプラズマ統合型デバイス開発事業の連携機関。 出典
2025-02
販売提携
株式会社フォーディクス:LINACYTE 3MCの総販売元。販売開始とデモ機レンタルを発表。 出典
2024-03
資本提携
浜松ホトニクス株式会社:2024年にアイジーンへの投資を公表。 出典
2022-11
受賞
四国アライアンス「第5回 四国アライアンス ビジネスプランコンテスト イノベーション部門 優秀賞」 出典
2022-04
資金調達
第三者割当増資。500万円。いよぎん愛媛大学発ベンチャー応援ファンド投資事業有限責任組合、AKJパートナーズ、綜研化学株式会社、浜松ホトニクス 出典
2022-04
資本提携
いよぎん愛媛大学発ベンチャー応援ファンド投資事業有限責任組合:株式投資として500万円を出資。装置の開発・製造を支援。 出典
2021-01
助成
研究用分子導入試作機の開発補助 出典

提携先・顧客

販売提携
株式会社フォーディクス LINACYTE 3MCの総販売元。販売開始とデモ機レンタルを発表。 出典
共同開発
愛媛大学 大学の研究成果を基に事業化。装置開発や共同研究を実施。
共同開発
パール工業株式会社 愛媛大学・アイジーンとのプラズマ分子導入技術の開発に関与。
共同開発
株式会社ワイ’ズ 愛媛大学・パール工業と関連技術の共同開発に関与。
資本提携
浜松ホトニクス株式会社 2024年にアイジーンへの投資を公表。 出典
資本提携
いよぎん愛媛大学発ベンチャー応援ファンド投資事業有限責任組合 株式投資として500万円を出資。装置の開発・製造を支援。 出典
共同開発
千葉大学 令和7年度のプラズマ統合型デバイス開発事業の連携機関。 出典

特許

3 件
愛媛大学の研究者情報・J-GLOBAL等で、今回の重点調査により分子導入関連の代表的な特許・公開公報を3件確認。網羅的な全件数ではない。
主な分野大気圧プラズマを用いた分子導入方法・装置、細胞への遺伝子導入、形質転換細胞の製造
共同出願人パール工業株式会社、国立大学法人愛媛大学、株式会社アイジーン、株式会社ワイ’ズ
海外出願True
特許第6189019号「選定分子の導入方法、選定分子導入装置および細胞融合方法」 国立大学法人愛媛大学 / 登録 出典
WO2019/112014「選定分子の導入方法および阻害剤を含有する組成物」 国立大学法人愛媛大学 / 国際公開。各国での権利化状況は未確認 出典
WO2019/244895「形質転換細胞の製造方法」/特許第7889802号 国立大学法人愛媛大学 / WO国際公開。日本で特許登録(2026年) 出典

会社の規模

資本金7,960万円 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトigene-jp.com

大学との関係

共同研究
愛媛大学 愛媛大学との共同研究・開発で、プラズマを用いた分子導入装置を共同開発。2025年度の研究開発支援事業にも愛媛大学と連携して採択された。 出典
大学との関係
愛媛大学 愛媛大学の研究成果の社会実装を目的に設立された大学発ベンチャーとして、同大学の資料に掲載されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた4社)

綜研化学株式会社浜松ホトニクス・コーポレート・ベンチャー・キャピタル株式会社AKJパートナーズいよぎんキャピタル株式会社
事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 1銀行・金融機関系 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:13件
法人番号:1500001019657
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