固体プラスチック燃料を燃やし、小型衛星向け推進機の実用化を目指す

固体プラスチック燃料と液体または気体酸化剤を組み合わせるハイブリッド化学推進技術。小型衛星などの宇宙機向けエンジンの実用化を目指す。

Letara株式会社 北海道大学発 / 北海道 札幌市北区 / 2020年設立
研究発の技術 航空宇宙 ハイブリッド化学推進 ハイブリッドロケット 衛星推進系 CAMUI 固体プラスチック燃料
実用化の段階
研究実証販売
複数のエンジン試作と地上燃焼試験が公表され、衛星向け製品は研究開発中で軌道上実証を目指している。販売開始・顧客導入は確認できない。
2製品
5提携・顧客
4特許
21出資者

しくみ

解こうとしている課題

衛星が軌道間を移動するには大きな推力を持つ推進系が必要だが、従来の推進剤には毒性・可燃性・爆発性の高いものがある。小型衛星向けに安全性と推力を両立する推進系を開発する。

どう動くか

固体燃料に酸化剤を供給して燃焼させ、発生するガスをノズルから噴出して推力を得る。Letaraは独自の点火・推力制御技術を開発していると説明している。CAMUI型では燃料を複数の段に分け、燃焼ガスを段間で衝突させて燃焼を促す構造を用いる。プラスチック燃料を使う方式について、同社は安全性と高推力の両立を主張している。

できるようになること

NEDOは、小型衛星に移動の自由を与える推進系の実現を目指すと説明している。軌道上実証後の事業化により、衛星の軌道間移動やラストマイル輸送を可能にすることを同社は目標としている。

技術の出自:北海道大学大学院工学研究院の宇宙環境システム工学分野。CAMUI型ハイブリッドロケットおよび小型宇宙機向け推進系の研究。北海道大学から技術ライセンスを受けたとNEDOが説明。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 小型衛星の軌道変更・軌道間移動
  • 衛星のラストマイル輸送
  • 宇宙輸送用ロケットエンジン

優位性の主張

会社の主張
独自の点火技術と推力制御技術により、プラスチック燃料を用いた安全かつ高推力な推進システムを実現していると説明。 出典
会社の主張
点火・燃焼技術について北海道大学が特許を取得し、Letaraと独占的ライセンス契約を結んでいるとの説明がある。 出典
第三者の評価
将来宇宙輸送システムとの地上燃焼試験で、HTPB燃料のエンジンが7秒間安定燃焼し、推力5000Nを達成したと発表。試験条件に基づく値で、軌道上性能ではない。 出典
会社の主張
2025年の同社発表では、燃料取り扱いの安全性と最大60%のコスト削減を主張。比較条件の詳細は同発表ページで確認できない。 出典

製品・サービス

実証
小型宇宙機向けハイブリッド推進システム

プラスチック燃料を用いる衛星向け推進系。複数のプロトタイプを開発し、軌道上実証を目指している。 出典

人工衛星・小型宇宙機の運用者
実証
CAMUI型ハイブリッドロケットエンジン(共同開発)

将来宇宙輸送システムと開発するロケット用エンジン。2025年に地上燃焼試験を実施。 出典

ロケット・宇宙輸送システム事業者

これまでの歩み 新しい順

2026-08
資金
プレシリーズA。26億円。Headline Asia、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、Incubate Fund株式会社、あおぞら企業投資株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、NES株式会社 出典
2025-06
資金調達
シード最終クローズ。金額は非公表。Frontier Innovations株式会社 出典
2025-06
助成
NEDO DTSU PCA助成。9.98億円。NEDO 出典
2025-06
助成
NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業(DTSU)PCAフェーズ」 出典
2025-04
共同開発
将来宇宙輸送システム株式会社:包括連携協定を締結し、ハイブリッドエンジンを用いるロケットシステムを共同開発。地上燃焼試験も実施。 出典
2025-03
海外提携
米国:全日空商事と資本業務提携し、米国を中心とする国内外市場での営業活動強化とサプライチェーン最適化を目指す。 出典
2025-03
資金
シード追加調達(優先株式・新株予約権付社債・融資)。6.5億円。全日空商事株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、豊田合成株式会社、あおぞら企業投資株式会社、株式会社三井住友銀行 出典
2025-03
認定
経済産業省「J-Startup 選定」 出典
残りの7件を表示
2024-11
資金調達
シード。4.8億円。インキュベイトファンド株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、株式会社北洋銀行、株式会社釧路製作所 出典
2024-07
資金
J-KISS型新株予約権・ベンチャーデット。2.75億円。インキュベイトファンド株式会社、NES株式会社、豊田合成株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構、株式会社三井住友銀行 出典
2024-05
海外提携
米国:テキサスA&M大学と学生インターン受け入れ契約を締結。会社発表では、米国市場を主な販売対象としている。 出典
2023-09
助成
NEDO DTSU STS助成。2.36億円。NEDO 出典
2023-07
提携
東京大学:Go-Tech事業での宇宙実証試験に向けた協力先として会社が公表。 出典
2023-02
資金調達
J-KISS型新株予約権。1.2億円。SBIインベストメント株式会社、NES株式会社、BIG Impact株式会社、北海道ベンチャーキャピタル株式会社、株式会社植松電機、ひょうご神戸スタートアップ投資事業有限責任組合 出典
2021-
受賞
内閣府「S-Booster 2021 アジア・オセアニア賞」 出典

提携先・顧客

共同開発
将来宇宙輸送システム株式会社 包括連携協定を締結し、ハイブリッドエンジンを用いるロケットシステムを共同開発。地上燃焼試験も実施。 出典
提携
北海道大学 大学の研究成果を事業化するライセンスを受けたとNEDOが説明。 出典
提携
東京大学 Go-Tech事業での宇宙実証試験に向けた協力先として会社が公表。 出典
提携
宇宙航空研究開発機構 Go-Tech事業での宇宙実証試験に向けた協力先として会社が公表。 出典
提携
東京都立大学 Go-Tech事業での宇宙実証試験に向けた協力先として会社が公表。 出典

特許

4 件 出典
Google PatentsでLetara/Letara Ltdおよび北海道大学の関連出願を検索し、関連性を確認できた公報4件を記載。Letara名義は3件、北海道大学名義は1件。網羅的な件数ではない。
主な分野ハイブリッドロケットの燃焼方法・燃焼装置、ロケットノズル冷却・再生冷却、ハイブリッドロケット点火装置
海外出願True
JP2024005546A / JP2025111239A「ロケットエンジンのノズル用冷却装置、及びハイブリッドロケットエンジンの再生冷却システム」 Letara Ltd / 出願中 出典
US19/004,995 / US20250230784A1「Nozzle cooling device of a rocket engine and a regenerative cooling system of a hybrid rocket engine」 Letara Ltd / 出願中 出典
PCT/JP2025/026256 / WO2026023664A1「ハイブリッドロケットの点火装置及びハイブリッドロケット」 Letara Ltd / 公開・審査中 出典
WO2023008310A1「ハイブリッドロケット燃料の燃焼方法および燃焼装置」 北海道大学 / 公開 出典

会社の規模

大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトletaranext.com/ja-jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-07-31—-4.61億円—7.98億円 出典
2024-07-31—-1.44億円—3.52億円 出典(Gビズインフォ)

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
北海道大学 北海道大学の認定スタートアップ企業一覧に掲載。 出典
大学の施設
北海道大学 北大ビジネス・スプリングに入居していたことを中小企業基盤整備機構が紹介。 出典
ライセンス
北海道大学 北海道大学から正式にライセンスを受けた技術を用いて推進系を開発・事業化。 出典
共同研究
北海道大学 北海道大学の研究成果を基に事業化を進め、JSTは北大研究課題の成果活用を公表。 出典
共同研究
室蘭工業大学 航空宇宙機システム研究センターとの共同研究を実施している旨を会社が公表。 出典

出資者(公開情報で確認できた21社)

事業会社(CVCを含む) 5独立系VC 7銀行・金融機関系 7公的機関・財団 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:30件
法人番号:1430001081771
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