本人の骨髄細胞を培養し、脳梗塞後の神経機能回復を目指す
患者自身の骨髄から培養した間葉系幹細胞を脳梗塞周辺に投与し、慢性期の神経機能回復を目指す再生医療技術。
株式会社RAINBOW 北海道大学発 / 北海道 札幌市北区 / 2019年設立
研究発の技術 再生医療 自家骨髄間葉系幹細胞 細胞治療 脳梗塞 脳内投与 自動細胞培養
実用化の段階
研究実証販売
第I相医師主導治験は終了し、脳梗塞慢性期を対象とする第IIa相治験で2026年2月までに2人へ投与したが、製品は未承認で販売実績は確認できない。
2製品
5提携・顧客
5特許
11出資者
しくみ
解こうとしている課題
脳梗塞後の麻痺などは、急性期治療やリハビリだけでは回復が限られることがあり、慢性期に損傷周辺の神経機能回復を促す治療選択肢が求められている。
どう動くか
患者本人の骨髄細胞を採取・培養して細胞製品HUNS001を作り、手術で脳梗塞周辺の脳内へ投与する。細胞が栄養因子を分泌して組織修復を促すことなどを想定している。自家細胞は免疫拒絶を避けやすく長く生着する、というのが会社の説明。先行する第I相治験では7人に投与し、重大な合併症は認められなかった一方、対照群がなく有効性は厳密に検証できていない。
できるようになること
実用化されれば、脳梗塞慢性期の患者に細胞治療の選択肢を提供し、運動機能や生活の質の改善に寄与する可能性がある。会社は自動培養と供給体制の整備により、製造コストを抑え、細胞培養施設を持たない地域病院にも届けることを目指している。
技術の出自:北海道大学大学院医学研究院・脳神経外科の骨髄間質細胞を用いた脳疾患の再生・細胞治療研究。2001年から基礎研究、2017~2021年に医師主導第I相治験「RAINBOW研究」。 出典1 出典2 出典3 出典4
使われる場面
- 脳梗塞慢性期の細胞治療
- 脳梗塞急性期の再生医療研究
- 脳出血慢性期の再生医療研究
- 自動細胞培養と再生医療製品の安定供給
優位性の主張
会社の主張
会社は、自家細胞なら免疫拒絶を避けて長期生着が可能で、炎症が落ち着いた脳梗塞慢性期の治療にも適すると説明している。会社サイトは先行研究でHUNS001の5年以上の生着を確認したとしている。 出典
会社の主張
会社は、自動培養技術で自家細胞治療の高コスト、長い製造時間、規模の経済が働きにくい課題を改善し、品質と低コストの両立を目指すとしている。 出典
大学の発表
北海道大学病院・AMEDの発表では、第I相試験の7人において1年間の観察中に重篤な合併症はなく、自力歩行の回復例など有効性を示唆する結果が報告された。ただし対照群のない少数例試験で、有効性を厳密には検証できないと明記されている。 出典
第三者の評価
KPMGは2026年の日本大会でRAINBOWを最優秀賞に選び、会社の完全自動・閉鎖系培養技術や画像技術を紹介した。これはコンテストでの評価であり、臨床効果の第三者検証ではない。 出典
製品・サービス
これまでの歩み 新しい順
2026-06
資金調達
2.39億円。株式会社メディカルシステムネットワーク、肥銀キャピタル株式会社、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社、株式会社DGインキュベーション、株式会社エイ・ケイ・ケイ、合同会社エスアンドエス 出典
2024-12
規制・認証
HUNS001:脳梗塞慢性期を対象とする医師主導第IIa相治験(jRCT2013240055)。(治験募集中。再生医療等製品として未承認で、一般名称・承認番号は未定・なし。) 出典
残りの7件を表示
2021-04
規制・認証
HUNS001:脳梗塞急性期を対象とした医師主導第I相治験(RAINBOW研究)。(2021年4月に終了。7人への投与後、1年間の観察で重篤な合併症は報告されず。有効性は対照群がないため厳密な検証には至っていない。) 出典
提携先・顧客
共同開発
国立大学法人北海道大学(北海道大学病院) HUNS001の臨床研究・医師主導治験を共同で実施。 出典
共同開発
日本赤十字社北海道ブロック血液センター 廃棄予定の血液フィルター由来の血小板溶解物を共同研究・実証。 出典
資本提携
株式会社ツルハ 2023年の第三者割当増資の引受先。会社の製品開発・治験体制構築に協力。 出典
資本提携
岡三キャピタルパートナーズ株式会社 OCP1号投資事業有限責任組合の無限責任組合員。2023年増資に参加。 出典
資本提携
株式会社エスアールディホールディングス 2023年の第三者割当増資の引受先。 出典
特許
JP7015605B2 / WO2021132600A1 — 頭蓋内に安全に細胞を投与するための総合システム 株式会社RAINBOW / 日本・米国・欧州で登録。Google Patents上、米国・欧州はActive。 出典
JP6938064B2 / WO2020241833A1 — 穿刺針、穿刺針キット及び定位脳手術装置 株式会社RAINBOW / 日本で登録。米国・欧州・WOにも出願。欧州出願はGoogle Patents上Pending。 出典
JP7137883B2 / WO2022025238A1 — 自家血小板由来の血小板溶解物 株式会社RAINBOW / 日本で登録。米国・欧州・WOに出願し、欧州出願はGoogle Patents上Pending。 出典
JP7845686B2 / WO2022145433A1 — 運動機能の状態を評価するための方法、プログラム及び装置 株式会社RAINBOW / 日本で登録。WO公開あり。 出典
JP7725119B2 / WO2024158058A1 — 自動培養装置における細胞増殖制御方法 株式会社RAINBOW / 日本で登録。欧州出願あり。Google PatentsのWOページはCeased表示のため、各国手続状況は個別確認が必要。 出典
会社の規模
決算公告など、公表された数字だけ。
大学との関係
出資者(公開情報で確認できた11社)
株式会社ツルハ株式会社D2 Garage株式会社エスアールディホールディングス株式会社DGインキュベーション株式会社メディカルシステムネットワーククリプトン・フューチャー・メディア株式会社株式会社エイ・ケイ・ケイ合同会社エスアンドエス岡三キャピタルパートナーズ株式会社株式会社北海道二十一世紀総合研究所肥銀キャピタル株式会社
事業会社(CVCを含む) 8独立系VC 1銀行・金融機関系 2
会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。