水で紙おむつを分け、パルプなどの素材を回収して再利用

使用済み紙おむつを水溶化・分離し、パルプなどの素材を回収して再資源化するマテリアルリサイクル技術。

トータルケア・システム株式会社 福岡女子大学・北九州市立大学発 / 福岡県 福岡市 / 2001年設立
研究発の技術 使用済み紙おむつリサイクル 水溶化処理 素材分離 マテリアルリサイクル 廃棄物処理 パルプ回収
実用化の段階
研究実証販売
2005年から大牟田工場で処理事業を行い、年間5,000トン超の処理実績を公表。再生パルプ原料の販売と2026年発売の再生パルプ配合製品も確認できる。
4製品
11提携・顧客
15特許
5出資者

しくみ

解こうとしている課題

使用済み紙おむつの大部分が焼却されることで生じる廃棄物量や温室効果ガス排出、資源の損失に対し、素材を回収して再利用する。

どう動くか

紙おむつを分離槽で破袋・破砕し、分解水などで洗浄・攪拌して、パルプ、プラスチック、高吸水性樹脂(SAP)を分けて回収する。回収したパルプは建築資材や紙製品の原料に利用し、ほかの回収物も燃料や土壌改良材などに再利用する。回収・処理・再資源化を一体で行う仕組みとして展開している。

できるようになること

同社と関係機関は、焼却と比べたCO₂排出削減や資源回収を効果として説明している。医療・福祉施設や自治体の紙おむつ処理を資源循環につなげ、再生パルプを建築資材やトイレットペーパーの原料に利用する取り組みが進む。

技術の出自:福岡県・福岡大学との共同研究を経て、福岡県産業・科学技術振興財団の産学官共同研究開発事業に認定。福岡県リサイクル総合研究事業化センターの共同研究プロジェクト(大木町、福岡県保健環境研究所など)で事業化を進めた。近年は福岡女子大学と新しい分離技術の実用化を目指す連携を実施。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 病院・介護施設から出る使用済み紙おむつの処理
  • 自治体の家庭系使用済み紙おむつ回収・リサイクル
  • 再生パルプの建築資材・トイレットペーパー原料への利用
  • プラスチック・SAPの燃料または素材再利用
  • 回収汚泥の土壌改良材への利用

優位性の主張

会社の主張
2005年から専用工場を稼働し、医療・福祉施設や自治体から出る使用済み紙おむつを年間5,000トン超処理していると説明。 出典
会社の主張
会社は、分別回収・水溶化処理・再資源化を一体化した「完結型マテリアルリサイクルシステム」を掲げる。 出典
第三者の評価
住友重機械エンバイロメントは、同社の既存処理について焼却比CO₂排出量を約37%削減できると説明。筑前町は約40%と説明しており、算定条件・対象範囲により表記が異なる。 出典
会社の主張
2026年発売の再生パルプ配合トイレットペーパーは、使用済み紙おむつ再生利用製品として初めてエコマーク認定を受けたと共同発表。 出典

製品・サービス

販売中
ラブフォレスト大牟田 紙おむつリサイクル処理

使用済み紙おむつを回収・水溶化処理し、パルプなどを分離回収して再資源化する処理事業。 出典

病院、福祉施設、自治体などの使用済み紙おむつ排出者
販売中
再生パルプ

使用済み紙おむつから回収したパルプ。建築資材原料として販売し、紙製品原料への用途も展開。 出典

建築資材メーカー、紙製品メーカーなど
販売中
ラブフォレストロール

回収した再生パルプを10%以上配合した、エコマーク認定のトイレットペーパー。製造・販売はポピー製紙。 出典

ドラッグストア・スーパーの利用者、病院、介護施設、保育園など
試験導入
完結型マテリアルリサイクルシステム(プラスチック・SAP再資源化)

分離回収した紙おむつ由来プラスチックやSAPも素材として再利用するための共同開発・事業化。 出典

自治体、紙おむつメーカー、リサイクル事業者

これまでの歩み 新しい順

2026-02
共同開発
ポピー製紙株式会社:回収再生パルプを配合したトイレットペーパーを商品化・販売。 出典
2026-02
規制・認証
ラブフォレストロールのエコマーク認定(認定基準を満たし、使用済み紙おむつ再生利用製品として初の認定と発表。) 出典
2025-07
実証
福岡県筑前町:2024年に回収実証を実施。2025年に6社と完全リサイクルの事業連携協定を締結。 出典
2025-05
共同開発
公立大学法人福岡女子大学:紙おむつリサイクルの新技術実用化を目指して産学連携協定を締結。 出典
2025-03
共同開発
公立大学法人北九州市立大学:連携企業と新しい紙おむつマテリアルリサイクルの環境評価を実施。 出典
2022-06
共同開発
大王製紙株式会社:リブドゥコーポレーションと使用済み紙おむつの素材回収・再利用を共同研究。
2021-07
資金調達
4,000万円。住友重機械エンバイロメント株式会社 出典
2021-07
資本提携
住友重機械エンバイロメント株式会社:2021年に4,000万円を出資し、完結型リサイクルシステムの構築と事業展開を推進。 出典
残りの10件を表示
2020-11
共同開発
株式会社日本触媒:リブドゥコーポレーションと高吸水性樹脂の新規リサイクル技術を共同開発。 出典
2020-10
受賞
リデュース・リユース・リサイクル推進協議会「令和2年度 リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰 環境大臣賞」 出典
2020-04
共同開発
TOPPAN株式会社:住友重機械エンバイロメントなどと完結型リサイクルシステムの事業化を推進。 出典
2019-11
海外提携
台湾:台湾の衛生材料メーカーKNHと、紙おむつリサイクル事業に関する業務提携の覚書を締結。 出典
2015-01
受賞
環境省「平成26年度 循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰」 出典
2014-01
受賞
福岡県「平成25年度 福岡県循環型社会形成推進功労者知事表彰」 出典
2008-01
共同開発
大木町:福岡県リサイクル総合研究事業化センターの共同研究を通じ、家庭系紙おむつの回収・リサイクルを構築。 出典
2006-08
助成
福岡県リサイクル施設整備補助金。1,200万円。福岡県 出典
2004-06
助成
福岡県産業地域振興センター助成金。財団法人 福岡県産業地域振興センター 出典
2003-11
助成
経済産業省・大牟田市補助金。経済産業省、大牟田市 出典

提携先・顧客

共同開発
大木町 福岡県リサイクル総合研究事業化センターの共同研究を通じ、家庭系紙おむつの回収・リサイクルを構築。 出典
提携
ワタキューセイモア株式会社 九州支社が出資し、使用済み紙おむつの収集・運搬に協力。 出典
資本提携
住友重機械エンバイロメント株式会社 2021年に4,000万円を出資し、完結型リサイクルシステムの構築と事業展開を推進。 出典
共同開発
大王製紙株式会社 リブドゥコーポレーションと使用済み紙おむつの素材回収・再利用を共同研究。
共同開発
株式会社リブドゥコーポレーション 大王製紙などと使用済み紙おむつの素材回収・再利用を共同研究。
共同開発
TOPPAN株式会社 住友重機械エンバイロメントなどと完結型リサイクルシステムの事業化を推進。 出典
残りの5件を表示
共同開発
株式会社日本触媒 リブドゥコーポレーションと高吸水性樹脂の新規リサイクル技術を共同開発。 出典
実証
福岡県筑前町 2024年に回収実証を実施。2025年に6社と完全リサイクルの事業連携協定を締結。 出典
共同開発
ポピー製紙株式会社 回収再生パルプを配合したトイレットペーパーを商品化・販売。 出典
共同開発
公立大学法人福岡女子大学 紙おむつリサイクルの新技術実用化を目指して産学連携協定を締結。 出典
共同開発
公立大学法人北九州市立大学 連携企業と新しい紙おむつマテリアルリサイクルの環境評価を実施。 出典

特許

15 件 出典
会社公式サイトの特許一覧で登録特許15件を確認。別途、基礎特許第3378204号も沿革に記載。Gビズインフォの5件は2013~2022年出願分に限る集計であり、網羅件数ではない。
主な分野使用済み紙おむつの水溶化・素材分離、処理装置・分離槽、パルプ回収・再生繊維、衛生用品の処理、再生パルプ製造
共同出願人住友重機械エンバイロメント株式会社
特許第3378204号 使用済み紙おむつの使用材料の再生処理方法 登録(会社沿革に特許取得と記載) 出典
特許第4685973号 使用済み紙おむつの分離方法及びそれに用いる使用済み紙おむつ分離装置 登録(会社の特許一覧) 出典
特許第5147959号 使用済紙おむつの処理装置及び処理方法 登録 出典
特許第6195145号 使用済み紙おむつの再資源化方法、土壌改良材の生産方法、及び、使用済み紙おむつの再資源化システム 登録 出典
残りの4件を表示
特許第6280262号 使用済み衛生用品の処理装置用分離機 登録 出典
特許第7219570号 使用済み衛生用品の処理方法 登録(会社の特許一覧) 出典
特許第7411051号 再生パルプの製造方法 登録(会社の特許一覧) 出典
特開2022-151319 分離装置及び分離方法 トータルケア・システム株式会社、住友重機械エンバイロメント株式会社 / 公開・審査中(Google Patents表示 Pending) 出典

会社の規模

従業員17名 出典
資本金1.85億円 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトtotalcare-system.co.jp

大学との関係

共同研究
福岡女子大学 使用済み紙おむつからパルプと高吸水性樹脂を分離する新技術の実用化を目指し、産学連携協定を締結。 出典
共同研究
北九州市立大学 同大学と連携企業6社で紙おむつのマテリアルリサイクルに関するLCAを実施し、環境評価を発表。 出典

出資者(公開情報で確認できた5社)

ケア・ルートサービス株式会社株式会社リブドゥコーポレーションワタキューセイモア株式会社住友重機械エンバイロメント株式会社西日本設備管理株式会社
事業会社(CVCを含む) 5

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:19件
法人番号:1290001024704
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