マイクロ波の熱で組織を止血し、続けて切開する手術器具

滋賀医科大学発のマイクロ波手術機器技術。組織の凝固・止血と切開を支援する医療機器として製品化され、関連特許のライセンスも事業としている。

株式会社マイクロン滋賀 滋賀医科大学発 / 滋賀県 大津市瀬田月輪町 / 2007年設立
研究発の技術 医療機器 外科手術 マイクロ波 エネルギーデバイス 止血 凝固
実用化の段階
研究実証販売
日機装はアクロサージを2017年4月から国内販売し、複数の外科領域で臨床使用されていると説明している。
1製品
8提携・顧客
2特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来の手術用エネルギー機器では、止血と切開の際に器具を持ち替える必要があり、凝固時の煙やミスト、先端への焦げ付きも課題とされている。

どう動くか

マイクロ波で組織中の水分子を振動させ、発生した熱で組織を凝固・止血する。ハサミ型の先端で凝固と切開を続けて行える構造が特徴。大学と日機装は、煙やミストが少なく、焦げ付きが少ないこと、加温を素早く切り替えられることを説明している。

できるようになること

大学は、術野を見やすく保ち、止血と切開を連続して行えることで、手術時間や患者・医療従事者の負担を抑える効果を期待している。日機装によれば、製品は複数の外科領域で臨床使用されている。

技術の出自:滋賀医科大学 医学部外科学講座、革新的医療機器・システム研究開発講座 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 消化器外科手術
  • 甲状腺手術
  • 泌尿器科手術
  • 直視下手術
  • 鏡視下手術
  • 組織の凝固・止血・切開・切離

優位性の主張

会社の主張
マイクロ波による凝固・止血能力と、切開に適したハサミ型先端を備え、器具を持ち替えずに複数の手技に使用できる「世界で唯一」の手術器械と説明。 出典
大学の発表
マイクロ波で動作するハサミ型・鑷子型の開腹用と鏡視下用を製品化し、煙やミストがほとんど出ず、焦げ付きがなく、加温を即座に切り替えられると説明。 出典

製品・サービス

販売中
アクロサージ(Acrosurg.)

マイクロ波で組織を凝固・止血し、切開・切離を支援する外科用エネルギーデバイス。直視下用と鏡視下用がある。 出典

医療機関の外科部門、医療従事者

これまでの歩み 新しい順

2024-05
販売提携
株式会社メディカルリーダース:日機装とアクロサージの共同販売を開始。 出典
2022-04
受賞
文部科学省「令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)「マイクロ波手術機器の開発」」 出典
2020-03
規制・認証
アクロサージデバイス(Palm S、Revo S、Forceps S)医療機器承認(日機装株式会社の高度管理医療機器。承認番号30200BZX00105000。) 出典
2016-05
規制・認証
アクロサージ(販売名:マイクロ波メス)医療機器承認(日機装株式会社を製造販売業者として承認。承認番号22800BZX00211000。2017年に製品出荷が確認できる。) 出典
2012-07
助成
経済産業省「課題解決型医療機器等開発事業「携帯可能な小型・省力型マイクロ波手術機器の開発」採択」 出典

提携先・顧客

共同開発
日機装株式会社 マイクロ波手術機器の製品化・販売を担い、共同研究開発にも参加。 出典
販売提携
株式会社メディカルリーダース 日機装とアクロサージの共同販売を開始。 出典
共同開発
ケイセイ医科工業株式会社 携帯型マイクロ波手術機器の開発事業の再委託先。 出典
共同開発
サンエー精工株式会社 携帯型マイクロ波手術機器の開発事業の再委託先。 出典
共同開発
株式会社オリエントマイクロウェーブ 携帯型マイクロ波手術機器の開発事業の再委託先。 出典
共同開発
トーカロ株式会社 携帯型マイクロ波手術機器の開発事業の再委託先。 出典
共同開発
株式会社コダマ 携帯型マイクロ波手術機器の開発事業の再委託先。 出典
共同開発
地方独立行政法人大阪市立工業研究所 携帯型マイクロ波手術機器の開発事業の再委託先。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsで滋賀医科大学名義の関連マイクロ波手術器特許を代表例として2件確認。会社名義はgBizINFOで0件。大学の2022年発表は関連機関特許約30件の出願を記載しており、2件は網羅数ではない。
主な分野マイクロ波手術器の先端構造・マイクロ波伝送、手術器具の凝固・止血・切開
JP5011527B2「マイクロ波手術器」 国立大学法人滋賀医科大学 / 登録(Google Patents表示はActive) 出典
JP6583744B2「マイクロ波手術器具」 国立大学法人滋賀医科大学 / 登録(Google Patents表示はActive) 出典

会社の規模

資本金400万円(2024時点)
大学との関係技術移転ベンチャー

大学との関係

ライセンス
滋賀医科大学 大学の研究成果に関する特許群のライセンスを同社を通じて進めているとする公的資料を確認。 出典
共同研究
滋賀医科大学 同大学および日機装株式会社と共同研究開発を進め、マイクロ波手術機器を上市したとする公的資料を確認。 出典
大学との関係
滋賀医科大学 大学の公式情報で大学発ベンチャーとして紹介され、同大学のバイオメディカル・イノベーションセンター内が登記上の所在地。 出典(Gビズインフォ)
調査日:2026-10-03
このページの出典:12件
法人番号:1160001004693
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