ウイルスを濃縮してPCRで調べ、食品や環境の検体から検出する

検体の前処理とウイルス濃縮、PCR・リアルタイムRT-PCRを組み合わせ、食品・環境・生体試料に含まれる病原微生物の遺伝子を検出する技術。

Kten Bio株式会社 兵庫県 神戸市長田区 / 2017年設立
研究発の技術 バイオテクノロジー PCR リアルタイムRT-PCR Ampdirect ウイルス濃縮 ノロウイルス検査
実用化の段階
研究実証販売
大学の2017年度活動報告に試薬の試験販売開始があり、2024年度の厚生労働科学研究では会社と大学の唾液中ノロウイルス核酸検出キットが実際の検査に使用された。
2製品
5提携・顧客
6特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来のウイルス濃縮法は、回収の安定性や効率、工程の煩雑さ、処理時間が課題とされている。食品や環境などの検体から、少量のウイルスを扱いやすく検出することを目指す。

どう動くか

会社の技術基盤には、生体試料から核酸を抽出・精製せずに増幅するAmpdirect技術と、環境や食品などからウイルスを回収・濃縮する方法がある。特許の濃縮法では、PEGに多糖類などを加え、遠心分離でウイルスを集める。会社は、従来法より簡便・迅速な検査を目指している。大学の報告では、2024年度に唾液中ノロウイルス核酸の直接検出キットが研究で使用された。

できるようになること

大学資料は、病原性微生物の遺伝子検査を通じた安全・安心への貢献を掲げる。食品衛生や環境の検査で、ノロウイルスなどの検出・モニタリングに利用されることが期待されている。

技術の出自:神戸常盤大学 保健科学部 医療検査学科を基盤とする産学連携。大学資料によると、技術基盤の一部は島津製作所で開発されたAmpdirect技術。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 食品取扱従事者の検便におけるノロウイルス・食中毒菌検査
  • 食品、調理器具、施設環境などのウイルス検査・モニタリング
  • 唾液検体中のノロウイルス核酸の研究検査
  • 病原性ウイルスの濃縮と遺伝子検出

優位性の主張

会社の主張
多糖類を加えたPEG濃縮液を用いることで、ノロウイルスを冷却なし・短時間の遠心で安定的かつ高率に回収できると特許で説明している。特許記載の条件は、混合後およそ10分静置し、5~10分程度遠心する方法。 出典
大学の発表
遺伝子を抽出・精製せずに増幅・検出するAmpdirect技術を技術基盤として紹介している。 出典

製品・サービス

販売中
ノロウイルス検出用試薬キット

ノロウイルスの遺伝子を検出する試薬キット。大学資料に試験販売の記録があり、2024年度には唾液検体用キットが研究で使用された。 出典

食品取扱事業者、衛生検査機関など
試験導入
唾液中ノロウイルス核酸直接検出キット

唾液検体からノロウイルス核酸を直接検出するキット。厚生労働科学研究の2024年度検査で使用された。 出典

研究機関、衛生検査機関など

これまでの歩み 新しい順

2024-04
実証
株式会社日本環境衛生研究所:食品取扱者の唾液検体を用いる研究で、同社の検査対象者検体を解析。 出典
2021-04
海外特許
米国:ウイルス濃縮方法の米国特許で、権利者としてKTEN BIO INC.が記載されている。 出典
2021-04
共同開発
株式会社ユニバーサル・バイオサンプリング:神戸常盤大学と共同研究契約を締結したと大学資料に記載。 出典
2020-04
共同開発
極東製薬工業株式会社:大学資料に、環境中ノロウイルス検出等に関する受託研究の記録。 出典
2017-04
共同開発
神戸常盤大学:大学発ベンチャーとして設立され、検出キットの研究開発で連携。 出典
2017-04
共同開発
株式会社日本食品エコロジー研究所:大学資料に、ノロウイルス検査用試薬の共同研究と設立への関与が記載。 出典

提携先・顧客

共同開発
神戸常盤大学 大学発ベンチャーとして設立され、検出キットの研究開発で連携。 出典
共同開発
株式会社日本食品エコロジー研究所 大学資料に、ノロウイルス検査用試薬の共同研究と設立への関与が記載。 出典
共同開発
極東製薬工業株式会社 大学資料に、環境中ノロウイルス検出等に関する受託研究の記録。 出典
共同開発
株式会社ユニバーサル・バイオサンプリング 神戸常盤大学と共同研究契約を締結したと大学資料に記載。 出典
実証
株式会社日本環境衛生研究所 食品取扱者の唾液検体を用いる研究で、同社の検査対象者検体を解析。 出典

特許

6 件 出典
Google PatentsでKten Bio株式会社/KTEN BIO INC.を出願人として確認できた国内外の出願記録を集計。同一発明のJP・USファミリーも各公報として数えた。網羅性は検索範囲内。
主な分野病原性ウイルスの濃縮・検出前処理、ウイルス消毒効果の判定・抗ウイルス消毒剤、微生物検査用の拭き取り器具
海外出願True
JP7116389B2 ウイルス濃縮方法 Kten Bio株式会社 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
US 10,969,309 B2 Virus concentration method KTEN BIO INC. / 登録 出典
JP7338134B2 ウイルス消毒効果判定方法及び該判定方法により選定された抗ウイルス消毒剤 Kten Bio株式会社 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
JP6371998B2 微生物検査用拭き取り器具 Kten Bio株式会社 / 登録 出典
JP2023134312A 生体中や環境あるいは食品中に存在する微小物質の濃縮法 Kten Bio株式会社 / 出願中(Google Patents表示) 出典
US20230287525A1 Method for the concentration of microscopic substances derived from living organisms, environments, or foods KTEN BIO INC. / 出願中(Google Patents表示) 出典

会社の規模

従業員2名(2025-12-05時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金1,450万円(2023年度調査時点時点) 出典

大学との関係

大学との関係
神戸常盤大学 大学がKten Bioを同大学発の初のベンチャーとして紹介している。 出典
大学の出資
神戸常盤大学 大学の事業報告に、学園からの出資金230万円との記載がある。 出典
共同研究
神戸常盤大学 大学の事業報告に、Kten Bioと大学の教員による環境中ノロウイルス検出キットの開発プロジェクトが記載されている。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:14件
法人番号:1140001105758
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