電場で微生物を捕らえて数え、試料中の菌を検査する

AMATARは、誘電泳動とマイクロ流路・電極制御を組み合わせ、試料中の微生物や細胞を選別・捕捉し、分離・分析する技術。微生物検査装置やラベルフリー細胞分離装置に使われる。

株式会社AFIテクノロジー 京都大学・大阪大学・東京農業大学・東京都立大学発 / 京都府 京都市左京区 / 2013年設立
研究発の技術 誘電泳動 マイクロ流路 電極フィルター 微生物迅速検査 ラベルフリー細胞分離 バイオ計測
買収・子会社化 SCREENホールディングスが2022年6月に株式を追加取得して子会社化し、2026年も製品販売・事業活動を公式サイトで発信しています。
実用化の段階
研究実証販売
PixeeMoは2019年7月発売、製造・販売中で、AOAC-PTM認証および物産フードサイエンスの運用事例が公表されている。
3製品
5提携・顧客
12特許
11出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来の培養検査は結果まで時間がかかり、培養条件によって検出対象が限られる。ATP法や蛍光染色法も試料由来のノイズなどが課題となる。細胞分離では、標識に伴う細胞への影響や分離の難しさがある。

どう動くか

微粒子ごとの電気的性質の違いを利用し、電極が作る不均一な電場の中で粒子を動かす。マイクロ流路内の流れと電極配置を組み合わせ、目的の生菌を電極フィルターに捕捉して画像解析・計数する。細胞分離では、抗体や蛍光標識を使わず、細胞を分けて回収する方式を掲げている。

できるようになること

会社は、製造工程の微生物異常を迅速に把握し、品質管理へのフィードバックや工程内モニタリングに役立つとしている。細胞分離装置は再生医療や臨床検査などでの利用を目指す。これらは会社・公的機関が示す用途であり、社会全体への効果は導入範囲による。

技術の出自:京都大学医学研究科との共同研究を起点とする誘電泳動・微粒子分離研究。2014年度の事業では京都大学医学研究科が事業管理機関となり、希少細胞の誘電泳動分離システムを開発。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 食品・飲料の工程内・出荷前の微生物検査と衛生管理
  • 医薬品・化粧品等の微生物汚染リスクモニタリング
  • 飲料水中の微生物検査
  • 再生医療・バイオ研究でのラベルフリー細胞分離・分析
  • 臨床検査・がん関連研究における細胞分離研究

優位性の主張

会社の主張
PixeeMoはATPや蛍光染色を使わない非培養法で、細菌・真菌・芽胞などの生菌を検出対象とし、最短5分で定量検出すると会社が説明。検査時間は試料や条件による。 出典
会社の主張
PixeeMoの飲料水カテゴリーについて、AOAC-PTM認証(PTM 012002)を取得。 出典
会社の主張
物産フードサイエンスの導入事例として、糖アルコール試料でカビ・酵母・細菌を分離でき、同社測定値と培養法の結果に相関があったとAFIが紹介。これは特定試料での事例。 出典
第三者の評価
京都府の企業紹介では、細胞自身の電気的特性を利用した非標識・非侵襲の分離・分析、および生きた細菌の濃縮回収を技術の特長として説明。 出典
第三者の評価
PixeeMoはAFIテクノロジーとSCREENホールディングスが開発した製品と島津製作所が掲載。 出典

製品・サービス

販売中
ELESTA PixeeMo(ELS-003)

AMATARを用いた微生物迅速検査装置。生菌を捕捉して定量し、食品・飲料・医薬品等の品質管理や研究用途に用いる。 出典

食品・飲料、医薬品、化粧品等の製造・品質管理部門、検査・研究機関
販売中
ELS 005 PixeeMo-nX

生菌数の迅速定量検出にAI自動カウント機能を加えた微生物検査システム。AI菌種推定はオプションとして案内。 出典

製薬・臨床、食品・飲料、化粧品・ヘルスケア等の品質管理部門
販売中
ELESTA CROSSORTER

AMATARを応用し、試料中の目的細胞をラベルフリーで分離・分析するシステム。 出典

再生医療・細胞研究、臨床検査等の研究機関・企業

これまでの歩み 新しい順

2022-06
資金調達
金額は非公表。株式会社SCREENホールディングス 出典
2020-12
顧客
物産フードサイエンス株式会社:PixeeMoを用いた糖アルコール製品の微生物検査事例を公表。 出典
2020-10
認定
近畿経済産業局「J-Startup KANSAI企業 選定」 出典
2020-01
規制・認証
ELESTA PixeeMo AOAC-PTM(飲料水カテゴリー、PTM 012002)(取得) 出典
2019-08
資金調達
金額は非公表。株式会社SCREENホールディングス 出典
2019-08
共同開発
株式会社SCREENホールディングス:PixeeMoの開発・量産や細胞用ELESTAの共同開発で協業。 出典
2018-02
海外
2018年の公式発表で、全製品の海外展開開始と国内外市場への参入方針を発表。 出典
2018-02
資金調達
シリーズB。4.3億円。京都大学イノベーションキャピタル株式会社、合同会社テックアクセルベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、中信ベンチャーキャピタル株式会社、ヤマト科学株式会社 出典
残りの6件を表示
2017-09
資金調達
金額は非公表。株式会社SCREENホールディングス、極東製薬工業株式会社 出典
2017-09
販売提携
ヤマト科学株式会社:PixeeMoの販売取扱い、展示・拡販で協業。 出典
2017-09
資本提携
極東製薬工業株式会社:資本業務提携し、臨床向け迅速微生物検査装置の開発・製造・販売を推進。 出典
2016-06
資金調達
シリーズA。3.1億円。京都大学イノベーションキャピタル株式会社、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社 出典
2014-07
助成
経済産業省近畿経済産業局・京都大学医学研究科「戦略的基盤技術高度化支援事業(希少細胞の選抜を実現する革新的な誘電泳動細胞分離システムの開発)」 出典
2014-07
共同開発
京都大学:誘電泳動細胞分離やがん個別化医療等の共同研究を実施。 出典

提携先・顧客

共同開発
株式会社SCREENホールディングス PixeeMoの開発・量産や細胞用ELESTAの共同開発で協業。 出典
販売提携
ヤマト科学株式会社 PixeeMoの販売取扱い、展示・拡販で協業。 出典
資本提携
極東製薬工業株式会社 資本業務提携し、臨床向け迅速微生物検査装置の開発・製造・販売を推進。 出典
顧客
物産フードサイエンス株式会社 PixeeMoを用いた糖アルコール製品の微生物検査事例を公表。 出典
共同開発
京都大学 誘電泳動細胞分離やがん個別化医療等の共同研究を実施。 出典

特許

12 件 出典
AFI公式特許一覧の国内登録8件と、同一覧・Google Patentsで照合できた海外登録・公開例を掲載。公式は別途、出願中特許8件(関連特許・外国出願含む)と記載しており、ここに記した12件は全知財件数ではない。
主な分野誘電泳動による粒子・細胞の分離・濃縮、微生物検査装置・検査システム・検査方法、粒子の測定・種類推定、マイクロ流路チップ・分離システム
海外出願True
特許第7061412号「誘電体粒子推定装置及び誘電体粒子種類推定システム」 株式会社AFIテクノロジー / 登録 出典
特許第6796932号「分離装置」 株式会社AFIテクノロジー / 登録 出典
特許第6714259号「測定装置及び測定方法」 株式会社AFIテクノロジー / 登録 出典
特許第6441838号「解析装置および分離装置」 株式会社AFIテクノロジー / 登録 出典
残りの7件を表示
特許第6171124号「検査装置、検査システム、及び検査方法」 株式会社AFIテクノロジー / 登録 出典
特許第5921829号「捕集装置、分離方法、および表示方法」 株式会社AFIテクノロジー / 登録 出典
特許第5273648号「誘電泳動マイクロマニピュレーション及びそのデバイス」 株式会社AFIテクノロジー / 登録 出典
特許第4548742号「誘電体微粒子濃縮装置」 株式会社AFIテクノロジー / 登録 出典
US10876974B2 / WO2017061496A1「Inspection device, inspection system, and inspection method」 Afi Corporation / 株式会社AFIテクノロジー / 米国登録。WO公開あり。 出典
EP3361231B1「Inspection device, inspection system, and inspection method」 Afi Corporation / 登録 出典
CN107615041B「Inspection apparatus, inspection system, and inspection method」 Afi Corporation / 登録 出典

会社の規模

従業員23名(2018-02-01時点) 出典
資本金9,900万円(2026-04時点) 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトafi.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2026-03-31—-1.04億円—1.59億円 出典
2025-03-31—-1.2億円—1.96億円 出典
2024-03-31—-1.01億円—2億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
京都大学 医学研究科との共同研究で開発した基盤技術をもとに事業化したと京都大学イノベーションキャピタルが発表。 出典
大学の出資
京都大学 京都大学の研究成果を活用するAFIテクノロジーに対し、京都大学イノベーションキャピタルが出資を実行。 出典
共同研究
大阪大学 大阪大学との共同研究を通じ、FES搭載デバイスのiPS細胞分野への応用検討を開始したと京都市ベンチャー企業目利き委員会が記載。 出典
共同研究
東京都立大学 大学研究者の研究業績ページにAFIテクノロジーとの共同研究が記載。 出典

出資者(公開情報で確認できた11社)

事業会社(CVCを含む) 3独立系VC 1銀行・金融機関系 4大学系(大学VC・大学) 3

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:22件
法人番号:1120001177428
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