反応の熱で窒化ケイ素やサイアロンの粉末を作る

化学反応で生じる熱を使って無機化合物を合成する燃焼合成法。窒化ケイ素やサイアロンなどのファインセラミックス粉末を製造する。

株式会社燃焼合成 北海道 札幌市東区 / 2011年設立
研究発の技術 燃焼合成 ファインセラミックス 窒化ケイ素 サイアロン 窒化アルミニウム 粉末材料
実用化の段階
研究実証販売
公式サイトが窒化ケイ素・サイアロン粉末の販売を掲載し、公的成果紹介もサイアロン事業について事業化後の継続取引を記載している。
3製品
3提携・顧客
6特許
1出資者

しくみ

解こうとしている課題

高価で輸入に依存していたサイアロンなどのセラミックス粉末を、短時間・省エネルギーで製造し、製造コストや調達面の課題を軽減する。

どう動くか

原料粉末を窒素雰囲気などで着火し、発熱反応が進むときの熱を次の反応に伝えて材料を合成する。反応熱を使うため、外部から長時間加熱する工程を抑え、短時間・省エネルギーで合成できると会社は説明している。サイアロンでは塩化ナトリウムを反応補助剤として使う方法、窒化アルミニウムでは原料を球状に造粒し、合成と焼結を同時に進める方法を特許化している。

できるようになること

公的な成果紹介では、国内でサイアロンを低価格に供給することで、蛍光材料・放熱材料などの調達費低減や用途拡大が期待されると説明されている。会社は放熱材料を含むファインセラミックスの開発・製造を掲げている。

技術の出自:北海道大学大学院 工学研究院の研究成果。燃焼合成法を用いたファインセラミックス開発を目的に、同研究院との共同研究から事業化。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 窒化ケイ素・サイアロンなどの焼結用セラミックス粉末
  • 高温・耐摩耗・耐熱衝撃性が求められる構造材料
  • LED蛍光材料
  • 放熱材料・樹脂用フィラー
  • 産業機械、航空・宇宙、自動車、電池、半導体、エレクトロニクス

優位性の主張

会社の主張
反応で生じる熱を利用するため、外部熱源が不要で、短時間・省エネルギーで材料合成できる。 出典
第三者の評価
サイアロン粉体を市価の半額以下で製造する技術を確立したと、2012~2014年度の公的研究開発事業の紹介で説明されている。 出典
会社の主張
窒化アルミニウムを球状造粒し、燃焼合成の生成熱で合成反応と焼結反応を同時に進める製造方法を特許化している。 出典

製品・サービス

販売中
窒化ケイ素粉末

燃焼合成法で製造する焼結用途の粉末。機能性材料向けから構造材料向けまで粒径を用意。 出典

ファインセラミックス、機能性材料、構造材料のメーカー
販売中
サイアロン粉末

α型・β型などを揃える焼結用途の粉末。高温での機械的強度、耐熱衝撃性、耐摩耗性を訴求。 出典

ファインセラミックス、蛍光材料、放熱材料、産業機械などのメーカー
提供終了
窒化アルミニウム粉末(フィラー用途)

樹脂製品の熱伝導性向上を用途とする粉末。販売代理店は2023年に同社のフィラー向け製造事業中止に伴う取扱終了を告知。 出典

樹脂・放熱材料メーカー

これまでの歩み 新しい順

2024-02
共同開発
AGC株式会社:窒化ケイ素系焼結体関連の特許に共同出願人として記載。 出典
2022-07
助成
ものづくり補助金事務局「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 第10次締切 採択(大粒径窒化アルミニウムフィラー量産化事業)」 出典
2020-09
資金調達
金額は非公表。エア・ブラウン株式会社 出典
2019-06
認定
ISO 9001 品質マネジメントシステム認証取得 出典
2019-06
規制・認証
ISO 9001 品質マネジメントシステム認証(会社発表によると2019年6月21日取得。認証の現在の有効性は未確認。) 出典
2012-07
助成
戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)。経済産業省 出典

提携先・顧客

共同開発
北海道大学 工学研究院との共同研究を起点に会社が誕生。公的研究開発事業にも研究機関として参加。 出典
共同開発
富士工業株式会社 サイアロン粉体の研究開発事業で研究等実施機関として記載。 出典
共同開発
AGC株式会社 窒化ケイ素系焼結体関連の特許に共同出願人として記載。 出典

特許

6 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォで法人番号に紐づく2013~2022年出願分6件を確認。加えて個別検索で2023年出願、2024年出願、および2025年WO公開の案件を確認したが、全期間の網羅件数とはみなさない。
主な分野無機化学・金属窒化物、セラミックス・サイアロン、窒化物粉末の合成・粒子製造
海外出願True
特許第5768270号/JP2013063894A「サイアロンおよびその合成方法」 株式会社燃焼合成、北海道大学 / 登録 出典
特許第7185865号/JP2020111477A「球状AlN粒子の製造方法、及び、球状AlN粒子」 株式会社燃焼合成 / 登録 出典
特開2024-098682「窒化物あるいは酸窒化物の製造方法」 株式会社燃焼合成 / 公開公報(出願中の可能性。登録状況未確認) 出典
WO2026/028901「SiAlON粉末、SiAlON焼結体、ベアリングボール、及びベアリング」 株式会社燃焼合成、AGC株式会社 / 公開・審査中 出典

会社の規模

資本金9,500万円(2020-10時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトc-syn.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-31—1,739万円—1.26億円 出典
2024-12-31—2,923万円—1.12億円 出典
2023-12-31—4,640万円—9,648万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
北海道大学 北海道大学発ベンチャー企業の称号を授与された企業として大学の一覧に掲載されている。 出典
共同研究
北海道大学 会社公式情報は、北海道大学との燃焼合成法の共同研究から創業したと説明している。沿革には2011年7月に共同研究を開始したとある。 出典

出資者(公開情報で確認できた1社)

事業会社(CVCを含む) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:17件
法人番号:1080001018132
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