灰や泥にアルカリ溶液を加え、セメントを使わないコンクリートを開発する

石炭灰や下水汚泥焼却灰、火山泥などを原料候補に、セメントを使わずに硬化するジオポリマーコンクリートを開発する技術。

株式会社灰泥資源研究所 神奈川県 横浜市保土ヶ谷区 / 2023年設立
研究発の技術 ジオポリマー アルカリ活性材料 低炭素コンクリート 産業副産物再資源化 下水汚泥焼却灰 自己充填コンクリート
実用化の段階
研究実証販売
会社の灰・泥系材料は研究発表が中心で、関東地方整備局の研究成果では自己充填ジオポリマーモルタルの現場施工を確認した一方、汚泥焼却灰系は目標強度未達の記録もある。別の共同開発品セメノンは2024年に工事適用されている。
2製品
7提携・顧客
1特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

セメント製造に伴うCO₂排出と、灰・泥など廃棄物や産業副産物の有効利用に取り組む。汚泥焼却灰など原料特性の異なる材料をコンクリートに利用する方法も検討している。

どう動くか

アルミナ・シリカを含む粉体にアルカリ溶液を加えると、粉体成分が反応して結びつき、骨材を含む硬化材料になります。同社は灰・泥など異なる原料への適用や、締固めを省ける自己充填性を研究しています。横浜国立大学の説明では、骨材・粉体・水の配合を調整し、一般のセメント用高性能減水剤で自己充填性を得る方式です。

できるようになること

会社は廃棄物の有効利用と新たな産業の創出を目指す。IHIは別途開発したセメノンについて、セメントコンクリート比でCO₂排出量を最大約80%削減できると公表している。この性能値はセメノンに関するIHIの説明で、同社が開発中の灰・泥系材料全般の実績を示すものではない。

技術の出自:横浜国立大学大学院 都市イノベーション研究院・都市イノベーション部門のジオポリマーコンクリート研究。横浜国立大学発ベンチャーとして設立。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 建設工事全般におけるセメントコンクリート代替
  • コンクリート二次製品
  • 下水汚泥焼却灰・石炭灰などの再資源化
  • 泥火山噴出泥LUSIを用いたモルタル・コンクリート
  • 下水道施設など酸性環境下の構造物(セメノンの用途提案)

優位性の主張

大学の発表
横浜国立大学の新技術説明会では、骨材・粉体・水の配合最適化により、特殊開発薬剤を使わず、セメント用の高性能減水剤のみで自己充填ランク2を平均的に達成できると説明している。 出典
会社の主張
会社は、灰や泥を活用した建設材料を開発し、廃棄物の有効利用と付加価値のある工業製品化を目指している。 出典
会社の主張
IHIはセメノンについて、セメントを使用せず、従来のセメントコンクリートに比べてCO₂排出量を最大約80%削減すると公表。これはIHIらとの共同開発品に関する主張。 出典

製品・サービス

研究段階
灰・泥を用いたジオポリマーコンクリート

灰や泥を原料とする建設材料。下水汚泥焼却灰やインドネシアの火山泥LUSIなどを対象に研究。 出典

建設会社、コンクリート製品メーカー、自治体・インフラ事業者を想定する分野。個別顧客は公表確認できず。
販売中
セメノン®

IHI、IHI建材工業、横浜国立大学、アドバンエンジが共同開発したジオポリマーコンクリート。同社公式サイトも開発プロジェクトを紹介。 出典

下水道施設など、耐酸性が求められるインフラ・建設分野。

これまでの歩み 新しい順

2024-11
提携
鉄建建設株式会社:IHI建材工業と下水道工事にセメノン製セグメントを適用し、耐久試験を実施。 出典
2023-07
海外
インドネシア:シドアルジョ泥火山の現地を訪問し、泥の活用について協議したと公式サイトに記載。 出典
2023-04
共同開発
株式会社IHI建材工業:IHIなどとセメノンを共同開発。2024年に下水道管渠工事のシールドセグメントへ適用。 出典
2023
助成
東日本高速道路株式会社「技術研究助成(関連する横浜国立大学のジオポリマー研究)」 出典
2023
提携
東日本高速道路株式会社:横浜国立大学の研究者情報と大学資料に、関連するジオポリマー研究の技術研究助成として記載。 出典
2022-
助成
国土交通省関東地方整備局「副産物・廃棄物のみを主原料とする持続可能なジオポリマーコンクリートによる建設分野の脱炭素への取組(関東地方整備局の大学等研究機関とのマッチング研究)」 出典
2022-
共同開発
クニミネ工業株式会社:横浜国立大学資料に、ジオポリマーコンクリートの共同研究先として記載。 出典
2022-
提携
国土交通省関東地方整備局:大学を研究代表とするジオポリマー研究が技術シーズマッチング・研究成果資料に掲載。 出典
2021-
共同開発
株式会社IHI:横浜国立大学などとセメノンを共同開発。共同研究は2021年からと大学資料に記載。 出典

提携先・顧客

共同開発
株式会社IHI 横浜国立大学などとセメノンを共同開発。共同研究は2021年からと大学資料に記載。 出典
共同開発
株式会社IHI建材工業 IHIなどとセメノンを共同開発。2024年に下水道管渠工事のシールドセグメントへ適用。 出典
共同開発
アドバンエンジ株式会社 IHI、IHI建材工業、横浜国立大学とセメノンを共同開発。 出典
共同開発
クニミネ工業株式会社 横浜国立大学資料に、ジオポリマーコンクリートの共同研究先として記載。 出典
提携
国土交通省関東地方整備局 大学を研究代表とするジオポリマー研究が技術シーズマッチング・研究成果資料に掲載。 出典
提携
東日本高速道路株式会社 横浜国立大学の研究者情報と大学資料に、関連するジオポリマー研究の技術研究助成として記載。 出典
提携
鉄建建設株式会社 IHI建材工業と下水道工事にセメノン製セグメントを適用し、耐久試験を実施。 出典

特許

1 件 出典
会社名・英語名の特許検索と会社公式の技術関連掲載を確認し、関連技術について確認できた1件。出願人は横浜国立大学で、会社出願件数を示すものではない。
主な分野ジオポリマー組成物の製造方法、自己充填性を有するジオポリマーの配合設計
特許第7837531号「ジオポリマー組成物の製造方法」 国立大学法人横浜国立大学 / 登録 出典

会社の規模

資本金200万円(2024年度時点)
公式サイトash-and-mud.jp

大学との関係

大学の認定
横浜国立大学 横浜国立大学の研究成果の社会実装を目的に設立した大学発ベンチャー。公式サイトは同大学発ベンチャーとして認定された旨を掲載。 出典
共同研究
スラバヤ工科大学 公式サイトに研究パートナーの所属大学として掲載。 出典
共同研究
湖南大学 公式サイトに研究パートナーの所属大学として掲載。 出典
共同研究
東京科学大学 公式サイトに研究パートナーの所属大学として掲載。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:9件
法人番号:1020001151153
内容の誤りを知らせる