PAI-1の働きを抑える薬などで、がんや加齢関連疾患の治療を目指す

PAI-1阻害薬を中心とする医薬品候補、ビタミンB6誘導体ピリドキサミン、極細内視鏡、AI医療機器を研究開発する。

株式会社レナサイエンス 東北大学発 / 東京都 中央区 / 2000年設立
研究発の技術 PAI-1阻害薬 低分子創薬 医薬品開発 ピリドキサミン 極細内視鏡 医療機器
上場 東京証券取引所グロース市場に上場中で、2026年9月にも公式ニュースを掲載しています。
実用化の段階
研究実証販売
医薬品候補は複数適応で臨床試験中で、内視鏡のファイバースコープは薬事承認済みだが、調査した範囲で製品の販売実績は確認できなかった。
4製品
8提携・顧客
4特許
11出資者

しくみ

解こうとしている課題

血栓溶解、がんや加齢関連疾患、女性の精神症状、腹膜透析患者の腹腔観察、透析時の治療判断などの医療課題を対象に、候補薬・機器・AIによる解決を目指す。

どう動くか

PAI-1阻害薬RS5614は、血栓溶解を妨げるタンパク質PAI-1の働きを抑える低分子薬。会社説明では、PAI-1とビトロネクチンの結合を妨げてPAI-1の安定化・活性を弱める。RS8001はビタミンB6の一種で、神経伝達物質の産生・代謝への作用を想定する。極細内視鏡は腹膜透析用チューブを通じ腹腔内を観察し、AI機器は患者データを解析して治療を支援する。

できるようになること

実用化すれば、がんや加齢関連疾患などの治療選択肢、腹膜透析患者の腹腔内を観察する手段、透析の除水判断を支援するAIが加わる可能性がある。会社は健康寿命の延伸や医療課題の解決を目標に掲げている。

技術の出自:東北大学大学院医学系研究科・分子病態治療学分野などの研究成果を活用。東北大学とのオープンイノベーションラボ(TREx)を設置。RS8001の女性健康研究では東京科学大学などとも連携。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 慢性骨髄性白血病などのがん治療
  • 悪性黒色腫、肺がん、膵臓がんなどのがん治療
  • 肺疾患・間質性肺疾患
  • PMS・PMDDや更年期障害の治療研究
  • 加齢関連疾患・健康寿命に関する研究
  • 腹膜透析患者の腹腔観察
  • 血液透析の除水判断支援
  • 糖尿病治療支援などのAI医療機器

優位性の主張

会社の主張
PAI-1の構造を基に約200万の仮想化合物を探索し、1,400個以上を合成・評価して経口投与可能な臨床候補RS5614を選定したとしている。 出典
会社の主張
同社は、ヒト臨床段階にある経口PAI-1阻害薬は自社候補のみと説明している。 出典
会社の主張
血液透析支援AIの国内8医療機関での臨床性能試験について、主要評価項目を達成し、透析専門医と同等の予測精度(非劣性)を確認したと公表した。 出典

製品・サービス

研究段階
RS5614(TM5614、PAI-1阻害薬)

経口低分子の医薬品候補。慢性骨髄性白血病、悪性黒色腫、肺がんなど複数適応で臨床試験中。 出典

医療機関・製薬企業(開発・導出先として想定)
研究段階
RS8001(ピリドキサミン)

ビタミンB6の一種を用いた医薬品候補。PMS・PMDD等の臨床第II相試験を実施。 出典

医療機関・製薬企業
研究段階
RS9001/経カテーテル腹腔鏡 PD VIEW

腹膜透析用チューブから腹腔内を観察する極細内視鏡。ファイバースコープは薬事承認済みで、ガイドカテーテルを含む製品を開発中。 出典

医療機関・腹膜透析患者向け医療市場
研究段階
維持血液透析支援AIプログラム医療機器

患者データから透析時の除水量を予測し、血液透析治療を支援するAI。 出典

透析医療機関

これまでの歩み 新しい順

2026-03
資金調達
CVI第三者割当 第3回。4.57億円。CVI Investments, Inc. 出典
2026-03
資金調達
CVI第三者割当 第4回。5.23億円。CVI Investments, Inc. 出典
2026-01
資金調達
CVI第三者割当 第2回。4.11億円。CVI Investments, Inc. 出典
2025-12
資金調達
CVI第三者割当 第1回。5億円。CVI Investments, Inc. 出典
2025-10
海外出展
サウジアラビア:リヤドで開催されたLife Science Innovation Forum 2025に参加し、PAI-1阻害薬RS5614や国際共同研究・共同臨床開発について講演。 出典
2025-10
規制・認証
維持血液透析支援AIプログラム医療機器(薬事承認に向けた臨床性能試験を実施し、主要評価項目達成を公表。承認取得は本調査で確認できず。) 出典
2025-05
受賞
XPRIZE「XPRIZE Healthspan TOP40(セミファイナリスト)」 出典
2024-11
海外提携
台湾:Taipei Medical University-BiotechとのRS5614の共同開発契約を公表。 出典
残りの8件を表示
2024-09
規制・認証
RS5614(悪性黒色腫)(未承認薬。希少疾病用医薬品指定を受け、第III相試験を実施中。) 出典
2024-02
規制・認証
RS8001(PMS・PMDD)(未承認薬。第II相医師主導治験を実施し、最終患者の治療完了を公表。) 出典
2022-12
規制・認証
ディスポーザブル極細内視鏡のファイバースコープ(販売名:経カテーテル腹腔鏡 PD VIEW)(厚生労働省の薬事承認済み。承認番号30400BZX00294000。ガイドカテーテルを含む構成は開発中で、会社は2026年内の申請予定と説明。) 出典
2021-09
資金調達
新規上場時の公募増資等。16.54億円 出典
2021-04
資金調達
第三者割当増資。2.4億円。SMBC社会課題解決投資事業有限責任組合、東北化学薬品株式会社
2019-12
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE):RS8001のPMS・PMDD第II相医師主導治験」 出典
2019-12
共同開発
あすか製薬株式会社:RS8001の婦人科領域で共同開発・独占的オプション契約を締結。 出典
2016-10
海外提携
米国:米国Eirion Therapeutics, Inc.に皮膚疾患治療・予防を対象とするRS5441等の独占的実施権を許諾。Eirionによる米国での臨床試験も公表されている。 出典

提携先・顧客

共同開発
あすか製薬株式会社 RS8001の婦人科領域で共同開発・独占的オプション契約を締結。 出典
共同開発
国立大学法人東北大学 医薬品・内視鏡・AIの研究開発や臨床試験で連携。 出典
共同開発
株式会社ハイレックスコーポレーション 極細内視鏡用ガイドカテーテルを含む医療機器開発で連携。 出典
共同開発
株式会社ハイレックスメディカル 極細内視鏡用ガイドカテーテルの開発・製造で連携。 出典
共同開発
日本電気株式会社 東北大学などと嚥下機能評価AIの共同開発に参加。 出典
共同開発
東海大学 PAI-1阻害薬などの基礎研究・臨床研究で連携。 出典
提携
エイリオン社(Eirion Therapeutics) RS5441の脱毛症用途の権利を導出。相手先で臨床開発が進行。 出典
提携
第一三共株式会社 RS5614のCOVID-19肺傷害等の用途でオプション契約を締結したと開示。

特許

Google Patents等で出願人名を検索し、PAI-1阻害薬の基本出願・用途出願とピリドキサミン共同出願の代表例を確認。網羅的な同族・全出願件数ではない。
主な分野PAI-1阻害薬の化合物・用途・用法用量、ピリドキサミンの医薬用途・検査、免疫チェックポイント分子発現抑制
海外出願True
特願2021-556350/線溶系亢進薬、及びその用途 株式会社レナサイエンス / 登録(会社発表時点で登録決定) 出典
WO2009013915A1/プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター-1阻害剤 株式会社レナサイエンス / 公開。Google Patents掲載のファミリーにJP・US・WO出願を確認 出典
WO2014171464A1/PAI-1阻害剤の新規用途 株式会社レナサイエンス / 公開 出典
カルボニルストレス性統合失調症の治療及び検査に関するピリドキサミン特許 学校法人東海大学、公益財団法人東京都医学総合研究所、株式会社レナサイエンス / 出願。対象公報の現状は本調査で未確認

会社の規模

従業員12名(2026-03-26時点) 出典
資本金19.82億円(2026-03-26時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトrenascience.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2026-03-316,855万円-3.01億円33.23億円35.03億円 出典
2025-03-311.33億円1.13億円17.2億円18.71億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
東北大学 2010年以降、医薬品・医療機器・AIソリューションの複数の共同研究を実施。2021年にオープンイノベーションに関する協定を締結。 出典
大学の施設
東北大学 東北大学内の研究開発拠点TRExを開設。大学の研究者や医師、企業等との連携および共同研究の拡大を目的とする。 出典
大学の出資
東北大学 東北大学ベンチャーパートナーズ運営のTHVP-1号ファンドから出資を受けたと大学が公表。 出典
共同研究
広島大学 包括的な研究協力契約を締結し、広島大学レナサイエンスオープンイノベーションラボ(HiREx)を研究開発拠点として開設。 出典

出資者(公開情報で確認できた11社)

東北化学薬品株式会社第一リアルター株式会社CVI Investments, Inc.Heights Capital Management, Inc.SMBC社会課題解決投資事業有限責任組合株式会社SMBC信託銀行上田八木短資株式会社BNY Mellon*Bank of America Corporation*楽天証券株式会社株式会社SBI証券
事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 2銀行・金融機関系 7

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:25件
法人番号:1012301007259
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