免疫を助けるペプチドで、病気の標的への抗体産生を促す

大阪大学の機能性ペプチド研究を基盤に、疾患関連タンパク質への抗体産生を促す治療用ペプチドや、創傷治癒・抗菌作用を持つペプチドを開発する。

株式会社ファンペップ 大阪大学発 / 大阪府 大阪府茨木市 / 2013年設立
研究発の技術 機能性ペプチド 抗体誘導ペプチド ペプチド治療ワクチン 免疫療法 エピトープ設計 AJP001
上場 東京証券取引所グロース市場に上場(証券コード4881)し、2026年も臨床試験やIR情報を継続して公表しています。
実用化の段階
研究実証販売
医薬品候補は臨床試験段階だが、グループの機能性ペプチドを含む化粧品等が複数社から販売され、同社グループが原料を販売している。
5製品
11提携・顧客
6特許
16出資者

しくみ

解こうとしている課題

慢性疾患で薬の標的となる体内タンパク質に対し、体内で抗体を作らせる治療法の開発と、感染を伴いやすい皮膚潰瘍の治癒促進を目指す。

どう動くか

抗体誘導ペプチドでは、免疫反応を助ける独自ペプチドAJP001を「キャリア」とし、病気に関わるタンパク質の一部(エピトープ)と結合する。投与後、免疫細胞を介して標的タンパク質に対する抗体産生を促す。会社は、AJP001と標的タンパク質の性質に応じたエピトープ選定を組み合わせた創薬基盤をSTEP UPと呼ぶ。SR-0379は血管新生・肉芽形成の促進と抗菌活性を持つと説明されている。

できるようになること

会社は、抗体誘導ペプチドにより長く効果が続く治療選択肢を目指す。SR-0379では、褥瘡や糖尿病性潰瘍などの早期回復と患者のQOL向上を目標としている。いずれも開発中で、社会実装の効果は未確認である。

技術の出自:大阪大学大学院医学系研究科の機能性ペプチド研究。抗体誘導ペプチドの研究には同研究科との共同研究が含まれる。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 花粉症・季節性アレルギー性鼻炎
  • 乾癬・体軸性脊椎関節炎などの炎症性疾患
  • 皮膚潰瘍(褥瘡、糖尿病性潰瘍など)
  • 化粧品・スキンケア・ヘアケア
  • 創傷用洗浄器・洗浄液
  • 抗体誘導ペプチドの経皮吸収製剤

優位性の主張

会社の主張
会社は、独自ペプチドAJP001をキャリアに使い、標的タンパク質の物理化学的性質・立体構造・生物学的機能に応じてエピトープを選定することをSTEP UPの強みとしている。 出典
会社の主張
会社は、SR-0379について創傷治癒促進作用と抗菌活性を併せ持つ点、室温保存可能なスプレー剤である点を特徴としている。 出典
大学の発表
大阪大学の発表では、AJP001は自然免疫活性化作用とキャリア機能を持つ20アミノ酸のペプチドとして説明されている。 出典
第三者の評価
第三者報道はFPP004X第I相速報について、抗IgE抗体価の上昇を報じる一方、探索的なスギ花粉曝露時の症状スコアではプラセボに対する改善が確認されなかったと伝えた。 出典

製品・サービス

研究段階
FPP004X

IgEへの抗体産生を促す花粉症向け抗体誘導ペプチド。第I相試験の速報結果を公表。 出典

アレルギー疾患領域の製薬企業・患者(将来の想定)
試験導入
SR-0379

血管新生・肉芽形成の促進と抗菌活性を狙う、皮膚潰瘍向け機能性ペプチド。 出典

褥瘡・糖尿病性潰瘍などを治療する医療機関・患者(将来の想定)
研究段階
FPP003

IL-17Aへの抗体産生を促すペプチド。乾癬などで臨床試験実績があるが、現在は次相開発パートナーを探索中。 出典

炎症性疾患領域の製薬企業・患者(将来の想定)
販売中
機能性ペプチド配合化粧品原料

同社グループのペプチドを配合した化粧品等の原料。化粧品会社などに原料を販売。 出典

化粧品原料商社、化粧品会社、一般消費者向けブランド
試験導入
創傷用洗浄器・機能性ペプチド配合洗浄液

サイエンスと共同開発中の創傷用洗浄器。機器はクラスI医療機器として届出済みで、ペプチド配合洗浄液を検討中。 出典

医療機関・創傷ケア市場

これまでの歩み 新しい順

2026-07
規制・認証
FPP004X(花粉症・季節性アレルギー性鼻炎)(第I相臨床試験の速報結果を公表。販売承認の公表は確認できず。) 出典
2026-06
助成
東京大学(AMED採択事業の再委託元)「心不全シングルセルゲノミクス創薬に関する再委託研究開発費(補助金収入として計上)」 出典
2026-06
共同開発
artience株式会社:トーヨーケムと抗体誘導ペプチドの経皮吸収型製剤に関する共同研究。 出典
2026-03
資金調達
第三者割当による新株式発行(第13回新株予約権も同時発行)。3,000万円。ネクスト・グロース株式会社、グロース・キャピタル株式会社 出典
2025-10
提携
住友ファーマ株式会社:FPP003の北米開発・商業化オプション契約を締結したが、2025年にオプション不行使で終了。 出典
2024-12
規制・認証
SR-0379(皮膚潰瘍)(日本で追加第III相臨床試験中。販売承認の公表は確認できず。) 出典
2024-08
顧客
株式会社アルビオン:機能性ペプチドを含むスキンケアシリーズ「アンフィネス」のリニューアル製品を販売。 出典
2024-07
資金調達
第11回新株予約権の第三者割当発行。金額は非公表。株式会社SBI証券 出典
残りの16件を表示
2024-03
資金調達
塩野義製薬による出資。2億円。塩野義製薬株式会社 出典
2024-03
共同開発
塩野義製薬株式会社:SR-0379を日本で共同開発。FPP004Xでは全世界の独占開発・商業化権のオプション契約を締結。 出典
2022-06
海外
オーストラリア:FPP003の尋常性乾癬を対象とする第I/IIa相臨床試験をオーストラリアで実施していたことを公表(2022年時点)。その後の現況は確認できず。 出典
2022-06
海外提携
北米:FPP003について、北米での独占的な開発・商業化権に関する住友ファーマとのオプション契約を公表(2022年時点)。契約の現況は確認できず。 出典
2022-02
共同開発
株式会社サイエンス:創傷用洗浄器を共同開発。機器の届出後、ペプチド配合洗浄液を検討中。 出典
2021-01
共同開発
株式会社フューチャー:大阪大学とともに抗体誘導ペプチド候補を探索するAI研究に参加。 出典
2020-12
資金調達
東京証券取引所マザーズ上場に伴う公募増資。16.38億円 出典
2020-08
資金調達
第三者割当増資。15億円。SBIインベストメント株式会社、新生キャピタルパートナーズ株式会社、山口キャピタル株式会社、バイオ・サイト・キャピタル株式会社、EPSホールディングス株式会社 出典
2020-04
顧客
株式会社SMV JAPAN:機能性ペプチド配合の携帯アルコール除菌スプレーを販売。 出典
2019-08
助成
NEDO研究開発型ベンチャー支援事業採択 出典
2018-10
資金調達
第三者割当増資。4.6億円。塩野義製薬株式会社、住友ファーマ株式会社、株式会社ファンケル、株式会社メディパルホールディングス、森下仁丹株式会社、バイオ・サイト・キャピタル株式会社 出典
2018-03
顧客
株式会社ファンケル:機能性ペプチド配合「マイルドクレンジングシャンプー」を販売。 出典
2016-04
資金調達
OUVC1号ファンド向け第三者割当増資。金額は非公表。大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 出典
2016-02
提携
株式会社メディパルホールディングス:抗体誘導ペプチドの研究開発支援に関する提携。FPP003、FPP005、FPP004Xを対象開発品に選定。 出典
2015-11
資金調達
JST SUCCESS 第三者割当増資。金額は非公表。国立研究開発法人科学技術振興機構 出典
2015-09
共同開発
国立大学法人大阪大学:機能性ペプチドと抗体誘導ペプチドの研究開発・評価を共同実施。 出典

提携先・顧客

共同開発
塩野義製薬株式会社 SR-0379を日本で共同開発。FPP004Xでは全世界の独占開発・商業化権のオプション契約を締結。 出典
提携
株式会社メディパルホールディングス 抗体誘導ペプチドの研究開発支援に関する提携。FPP003、FPP005、FPP004Xを対象開発品に選定。 出典
提携
住友ファーマ株式会社 FPP003の北米開発・商業化オプション契約を締結したが、2025年にオプション不行使で終了。 出典
顧客
株式会社ファンケル 機能性ペプチド配合「マイルドクレンジングシャンプー」を販売。 出典
顧客
株式会社アルビオン 機能性ペプチドを含むスキンケアシリーズ「アンフィネス」のリニューアル製品を販売。 出典
顧客
株式会社SMV JAPAN 機能性ペプチド配合の携帯アルコール除菌スプレーを販売。 出典
残りの5件を表示
共同開発
株式会社サイエンス 創傷用洗浄器を共同開発。機器の届出後、ペプチド配合洗浄液を検討中。 出典
共同開発
artience株式会社 トーヨーケムと抗体誘導ペプチドの経皮吸収型製剤に関する共同研究。 出典
共同開発
トーヨーケム株式会社 抗体誘導ペプチドの経皮吸収型製剤化を共同研究。 出典
共同開発
国立大学法人大阪大学 機能性ペプチドと抗体誘導ペプチドの研究開発・評価を共同実施。 出典
共同開発
株式会社フューチャー 大阪大学とともに抗体誘導ペプチド候補を探索するAI研究に参加。 出典

特許

6 件 出典
Google PatentsでFunPep名義・関連共同出願人を検索し、技術分野を代表する公開公報6件を確認した数。ファミリー重複や全保有件数を網羅した数ではない。
主な分野抗体誘導ペプチド・ワクチン組成物、抗IL-23抗体誘導ワクチン、ペプチド・エピトープ探索、抗菌ペプチド、創傷治療・創傷被覆材
共同出願人大阪大学、株式会社フューチャー、森下仁丹株式会社
海外出願True
JP7216965B2 / JPWO2018155457A1「S100A9を標的とする免疫原性組成物」 大阪大学、株式会社ファンペップ / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
WO2021106706A1「アミノ酸配列探索装置、ワクチン、アミノ酸配列探索方法及びプログラム」 大阪大学、株式会社ファンペップ、株式会社フューチャー / 国際公開。各国の登録状況は公報単位で要確認。 出典
WO2023106319A1「抗IL-23抗体を誘導するワクチン組成物」 大阪大学、株式会社ファンペップ / 国際公開。米国公開公報あり。 出典
WO2025100514A1「抗IgE抗体を誘導するワクチン組成物」 株式会社ファンペップ / 国際公開 出典
JP5750765B2「ポリペプチド及びその抗菌または消毒用途」 株式会社ファンペップ / 登録・有効(Google Patents表示)。対応するWO、EP公報あり。 出典
JP5971971B2「抗菌活性ポリペプチドを含有する創傷被覆材」 森下仁丹株式会社、株式会社ファンペップ / 登録・有効(Google Patents表示) 出典

会社の規模

従業員20名(2025-12-31時点) 出典
資本金33.09億円(2024-12時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトfunpep.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-3131万円-19.12億円14.64億円19.81億円 出典
2024-12-31613万円-8.89億円25.47億円31.11億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
大阪大学 抗体誘導ペプチドを用いた疾患ワクチン設計・機能評価などの共同研究契約を締結。公表資料上の契約期間は2027年3月31日まで。 出典
ライセンス
大阪大学 大阪大学大学院医学系研究科との共同研究成果であるFPP004Xの共有特許について、全世界での独占的な研究開発・製造・販売および第三者への実施許諾を可能にする契約を締結。 出典

出資者(公開情報で確認できた16社)

事業会社(CVCを含む) 7独立系VC 4銀行・金融機関系 3大学系(大学VC・大学) 1公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

同じ研究室から生まれた会社

大阪大学 大学院医学系研究科アンジェス
調査日:2026-10-03
このページの出典:34件
法人番号:1011001097115
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