水で三次元構造をつくる脂質で、有効成分の放出と送達を目指す

水に触れると自己組織化して三次元構造をつくる非ラメラ液晶形成脂質を用い、有効成分の保持・放出や皮膚・粘膜への送達を目指す製剤技術。

株式会社ファルネックス 城西大学・京都大学発 / 神奈川県 横浜市 / 2014年設立
研究発の技術 非ラメラ液晶 薬物送達システム 製剤技術 自己組織化脂質 徐放・放出制御 経皮・経粘膜送達
実用化の段階
研究実証販売
C17グリセリンエステルを化粧品原料として販売開始した記録があり、会社は受託開発・大学との共同研究によるライセンス事業も説明している。医薬品・医療機器用途の承認・販売は確認できない。
3製品
1提携・顧客
12特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

皮膚・粘膜から薬物が十分に吸収されないことや、有効成分の放出を制御しにくいことに対し、送達性・付着性・徐放性を備える製剤の実現を目指す。

どう動くか

会社の説明では、低粘度の脂質原料が水と接すると自己組織化し、層状ではない三次元の液晶ゲルを形成する。有効成分を内部に保持し、液晶の種類や内部構造を調整して放出を制御する考え方。C17グリセリンエステルを用いた研究では、比較対象のグリセリルモノオレエートより低粘度で、試験条件下で薬物放出や皮膚透過性が高かったと報告されている。

できるようになること

会社は、スプレー、軟膏、テープ、注入など複数の形態や投与部位に応用できる製剤基盤として説明している。実用化が進めば、化粧品原料に加えて、薬物の吸収促進や徐放を狙う医薬品・医療機器の開発に使われる可能性がある。

技術の出自:株式会社の有機合成研究と城西大学薬学部の薬物送達・製剤研究との共同研究。過去の研究拠点として東京工業大学横浜ベンチャープラザが記録されている。京都大学との本技術に関する共同研究は確認できなかった。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 化粧品原料・製剤
  • 皮膚への薬物送達
  • 粘膜への薬物送達
  • 徐放性・デポ製剤
  • 癒着防止材
  • 医薬品・医療機器向け製剤研究

優位性の主張

会社の主張
会社は液晶構造や内部の大きさを制御でき、多様な投与部位・剤形に応用可能な「3D幾何学液晶プラットフォーム」と説明している。 出典
第三者の評価
C17-MGE製剤は、試験した複数の薬物を用いたin vitro皮膚透過試験で、比較対象のGMO製剤より低粘度・速い放出・高い皮膚透過性を示したと報告された。条件は論文記載の製剤と試験系に限られる。 出典

製品・サービス

販売中
C17グリセリンエステル(C17-MGE)

水と接すると非ラメラ液晶を形成する脂質原料。化粧品原料として販売開始の記録がある。 出典

化粧品原料・製剤の開発企業
研究段階
3D幾何学液晶プラットフォーム

液晶構造に有効成分を保持し、皮膚・粘膜への送達や放出制御を目指す製剤技術。 出典

製薬・医療機器・化粧品企業
販売中
製剤開発・受託合成

有機合成技術を用いたパートナー企業向けの製品開発支援、受託合成・研究開発。 出典

製品開発を行う企業

これまでの歩み 新しい順

2024-06
認定
中小企業庁「事業継続力強化計画認定」 出典(Gビズインフォ)
2020-07
助成
2020年度 LIP.横浜トライアル助成金。100万円
2017-05
共同開発
城西大学:薬学部との非ラメラ液晶DDS・製剤研究が論文等で確認できる。 出典
2016-06
助成
平成27年度補正ものづくり・商業・サービス新展開補助金。500万円 出典
2016
助成
平成28年度 横浜市中小企業新技術・新製品開発促進助成(液状・スプレー型癒着防止材の治験申請に関する研究開発) 出典

提携先・顧客

共同開発
城西大学 薬学部との非ラメラ液晶DDS・製剤研究が論文等で確認できる。 出典

特許

12 件 出典(Gビズインフォ)
gBizINFOの法人番号紐付け特許件数を参照。Google Patentsで会社名・英語名を検索し、液晶・製剤関連の代表公報を確認した件数で、ファミリー重複の整理はしていない。
主な分野非ラメラ液晶形成脂質・製剤、薬物送達・外用剤、癒着防止材、化粧品・メラニン産生抑制
海外出願True
WO2014178256A1 癒着防止剤 株式会社ファルネックス / 国際公開。各国での現状は要個別確認 出典
WO2016121962A1 メラニン産生抑制剤 株式会社ファルネックス / 国際公開。各国での現状は要個別確認 出典
WO2018043731A1 油分を含むエマルションを用いた癒着防止剤 株式会社ファルネックス / 国際公開。各国での現状は要個別確認 出典
WO2020050423A1 非ラメラ液晶形成脂質を含む外用剤 株式会社ファルネックス / JP・US・CNで登録、EPは審査中とGoogle Patentsに表示。WO公開公報は ceased 表示 出典
残りの4件を表示
WO2021153635A1 安全性の高い非ラメラ液晶形成性組成物 株式会社ファルネックス / 国際公開。各国での現状は要個別確認 出典
WO2023008498A1 非ラメラ液晶形成性組成物及びその用途 株式会社ファルネックス / 国際公開。JP・EP・CN・USに関連出願があり、Google Patentsでは審査中と表示 出典
特許第7603972号 非ラメラ液晶形成脂質を含む外用剤 株式会社ファルネックス / 登録 出典
特許第7761929号 株式会社ファルネックス / 登録 出典

会社の規模

従業員1名(2025-12-05時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金800万円(2026-02時点) 出典
大学との関係共同研究ベンチャー

大学との関係

共同研究
城西大学 横浜市の公的資料で共同研究先として記載。研究発表・大学リポジトリにも同社と城西大学所属者による非ラメラ液晶関連の研究成果が掲載されている。
調査日:2026-10-03
このページの出典:14件
法人番号:1010801024724
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